今回は俳優、モデルとして活躍する鈴木仁さんにインタビューをさせて頂きました。三角関係と友情で悩む高校生が主人公の青春ラブストーリーですが、鈴木さんの「ライバルがいてもいなくても好きな子に対する接し方は変わらない」という言葉や、インタビューの後半でお聞きした内容から、鈴木さんの真っ直ぐさが伝わってきました。
<PROFILE>
鈴木仁(すずき じん):大高深月(おおたか みづき)役
1999年7月22日生まれ、東京都出身。身長183㎝。2014年に行われたアミューズオーディションでファイナリストとなり、第31回メンズノンノ専属モデルオーディションでは準グランプリを獲得し、デビューを果たす。2017年、ドラマ『リバース』や、映画『心に吹く風』『兄に愛されすぎて困ってます』などの話題作に出演。2018年、ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』では成宮一茶役を演じた。2019年、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』に里見海斗役としてレギュラー出演、映画『4月の君、スピカ。』では、大高深月役を好演。公開待期作では、映画『小さな恋のうた』が控えている。
男子は、女子のキュンキュンするポイントがわかる?
マイソン:
本作では、天文が好きな青年の役でしたが、鈴木さんが子どもの頃から変わらず好きな趣味はありますか?
鈴木仁さん:
マンガです。マンガが大好きで、小3くらいからずっといろいろなジャンルを読んでいます。とにかく気になったものは買っちゃうので、どんどん家に溜まっちゃいます(笑)。
マイソン:
今のお話からすると、今回の役を演じるにあたり、マンガの世界に没入しやすい感覚があったんでしょうか?
鈴木仁さん:
そうですね。マンガを読みながら想像の世界でキャラクターを動かすのが好きなので、そういう部分はたぶん演じる上でも、得意というか嫌いではなかったと思います。
マイソン:
出来上がった本編を観てどんな感想でしたか?
鈴木仁さん:
演じる時は恥ずかしくなかったんですけど、出来上がったものを観た時は、少し恥ずかしかったです(笑)。
マイソン:
私はもうだいぶ大人なので、高校生のキラキラしたお話を観ていると、恥ずかしくなってしまうのですが(笑)、女子中高生とか主人公達と同じ世代の女子が観たら、すごくキュンキュンすると思います。男子目線では、「ここは女子がキュンキュンするんだろうな」ってわかるものでしょうか?
鈴木仁さん:
泰陽がアタックするシーンとか、思いを伝えるところは、自分としてはキュンキュンするんじゃないかなと思ったんですけど、違いますかね?
マイソン:
いや、響くと思います!
鈴木仁さん:
僕も女子の気持ちはわかんないほうなので、実際どんな感想を抱いてもらえるか楽しみです。
中途半端よりはゼロの状態のほうが始めやすい
マイソン:
鈴木さんは、事務所のオーディションがきっかけでこの業界に入られたそうですが、何かこの業界に興味がわいたきっかけがあったんですか?
鈴木仁さん:
母が服が好きで、幼い頃から僕と弟は着せ替え人形のように遊ばれていたんです(笑)。サッカーのクラブチームを辞めて、何か別のことをやろうと思った時に、昔から服に興味があったので、モデルってカッコ良いなって思っていたんです。どうすればモデルになれるのか考えていた時に、たまたま書類審査がなく、会場に行けば誰でも受けられるというオーディションがあるのを知って、受けに行きました。
マイソン:
え〜!すごい!!鈴木さんのインスタグラムも拝見して、実際にモデルもされているので、ファッションに興味を持ったきっかけをちょうど聞こうと思ってたんですが、そういう経緯があったんですね。お母様が幼い頃に影響を与えてくださったという以外に、ご自身でファッションに目覚めたきっかけはありますか?
鈴木仁さん:
自分自身で目覚めたきっかけは思い当たらないんですが、小中学生の時は本当にサッカーしかやっていなくて、学校から帰ってきたらジャージとかウインドブレーカーに着替えて練習に行き、夜帰ってきて寝るっていう生活をしていて、普段着をあまり着ていなかったんです。だからこそ、また1からファッションを始めたいっていう気持ちもあったと思います。
マイソン:
サッカーを辞められた後は、ご自身で服を買いに行ったりされたんですか?
鈴木仁さん:
最初は母と一緒に買いに行ったりしていて、だんだん自分が好きなものがわかってきて、いろいろな服を見るようになりました。
マイソン:
そうなんですね。では、モデルとしてのお仕事と、俳優としてのお仕事で共通する部分、逆に全然違うポイントってどんなところですか?
鈴木仁さん:
共通する部分は人に見てもらうっていうことを意識しないといけないところです。でも個人的にはモデルと役者っていう二面性を持った人になりたくて、正直全くの別人に見られるぐらいが良いと思っています。だから、モデルと役者の仕事をそこまで同じものだと思ってはいないですね。
マイソン:
俳優の時は俳優の時の鈴木さん、モデルの時はモデルの時みたいな。
鈴木仁さん:
そうですね。モデルは、自分を通して服を見てもらうっていうのがメインだと思うんですけど、役者だとその役として自分を見てもらわないといけないので、そこが同じになっちゃうと素の自分になってるなっていうのがあって、二面性のある人になれればと思います。
マイソン:
ファッションに関してはいろいろな接し方があると思うんですけど、ご自身で作りたいとか、デザインしたいとかはありますか?
鈴木仁さん:
いつかはデザインもやってみたいと思っています。結構形の変わった服が好きで、だからこそ皆が着られるようにというよりも、まず自分が着たいものから作り始めたいなと思っていて、今後頑張ります(笑)。
マイソン:
では最後に、本作はタイトルに“4月”って付いていて、劇場公開も4月なので、新学期、新生活を始める女子に向けて、激励の一言をお願いします。
鈴木仁さん:
僕は結構新しいことが好きなので、不安に思うよりも何事も楽しむ気持ちが大切だと思っています。サッカーチームも知り合いが誰もいないところにわざわざ行ったり、高校も同じ中学から誰も行かないところに行ったりするタイプだったので、物怖じせずに楽しめれば良いんじゃないかなって思います。
マイソン:
世界を広げたいから、敢えて知らないところに行くんですか?
鈴木仁さん:
友達がいると頼っちゃったり、その人とばかり喋ることになっちゃうので、1人のほうが良いというか。中途半端よりはゼロの状態のほうが始めやすいっていうのが自分の中にあって。だから僕は結構新しいところに飛び込んで行くのが嫌いじゃないです。
マイソン:
となると海外進出にも興味がありますか?
鈴木仁さん:
行ってみたいですね。
マイソン:
それはモデルさんとしても俳優さんとしても。
鈴木仁さん:
はい。言語が心配ですけど(苦笑)。
マイソン:
でもがっつりやるならやってみたい?
鈴木仁さん:
やってみたいですね。
マイソン:
では海外でのご活躍も今後楽しみにしています!今日はありがとうございました。
2019年2月17日取材 PHOTO & TEXT by マイソン
『4月の君、スピカ。』
2019年4月5日より全国公開
監督:大谷健太郎
出演:福原遥/佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)/鈴木仁
配給:イオンエンターテイメント
うっかり超スパルタ進学校へ入ってしまった早乙女星は、勉強についていけず、友達もなかなかできないでいた。だが、ひょんなことから天文好きの無口な美少年、深月と、一見派手でぶっきらぼうだが学年一の秀才、泰陽に出会い、2人に誘われ天文部に入部。星はようやく友達ができたと喜んでいたが…。
© 2019杉山美和子・小学館/「4月の君、スピカ。」製作委員会