突如現れた彗星の破片が隕石となり地球に衝突したことで、人々の日常が一変。さらに、世界崩壊の恐れもある巨大隕石が迫り来るなか、何とか逃れようとする人々の様子が映し出されています。主人公は、ジェラルド・バトラーが演じるジョン。ジョンは妻と息子と暮らしていますが、彼ら一家も隕石から逃れるために、避難することになります。
こういった作品特有の「今、それをしたら危険なのでは?」というあるあるも満載で、ツッコミながら観られると同時に、隕石の脅威に緊張感が走る場面もたくさんあるので、SF映画としても十分楽しめます。今回ジェラルド・バトラーは普通の父親役ということで、アクションシーンは控えめですが、その分しっかりとした人間ドラマを楽しめるのもポイントです。また、本作でジョン一家の経験を疑似体験することで、ご自身の家族の大切さを再確認するきっかけにもなると思います。
恋愛物語ではありませんが、ハラハラするシーンがたくさんあるので、デートでの吊り橋効果も期待できます。また、本作は家族の物語でもあり、さまざまな困難にぶつかる様子が描かれているので、「もし、パートナーとこの世界にいたら?」と、自分達と重ねながら観るのも良いと思います。そうすることで、お互いを大切に思う気持ちを確認できるかもしれません。
キッズの場合は、主人公ジョンの息子目線で観て、本作の世界観を楽しんで欲しいと思います。ティーンもいち映画として純粋に観つつ、登場人物の心情にも注目してみてください。ジョン一家が避難する過程で、いろいろな人物が登場するので、良い人なのか、悪い人なのか、見極める目を本作で学んで欲しいと思います。
『グリーンランド―地球最後の2日間―』
2021年6月4日より全国公開
ポニーキャニオン
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TEXT by Shamy