REVIEW

あの夏のルカ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『あの夏のルカ』

本作はイタリアが舞台となっていて、美しい景色や、パスタやジェラートなどの美味しそうな食べ物が登場する点でも印象的な作品となっています。主人公は、海の世界に暮らすシー・モンスターのルカ(声:ジェイコブ・トレンブレイ)。ルカは両親から陸の世界は危ないと言われていますが、海の底に沈んでいる人間のモノに興味津々です。そんなある日、ルカは人間のモノを収集している少年アルベルト(声:ジャック・ディラン・グレイザー)に会い、彼に誘われ陸へ上がり、そこからルカとアルベルトの冒険が始まります。
海の生物が人間の世界へと聞くと人魚姫の設定を連想しますが、本作の設定はちょっとユニークで、陸に上がると自然に人間の姿になり、濡れるとシー・モンスターの姿に戻ります。でも、シー・モンスターは人間に恐れられているので、見つかると捕らえられてしまうという危険があり、ルカとアルベルトはその危険を冒して人間の世界に飛び込んでいきます。そんな緊張感があるなか、ルカとアルベルトはとても伸び伸びしていて、原付バイクのベスパが2人の憧れの乗り物として登場したり、2人の目線から見る人間の世界がとても新鮮に映ります。本作は2人がどうやって憧れのベスパを手に入れるのかというとてもシンプルで可愛らしいお話からスタートし、未知の世界に飛び込む不安や恐怖、家族の心配や反対を押し切って自立しようとする勇気が描かれていて、子どもはもちろん大人でも誰もが通る道として彼等の奮闘に共感できます。さらにそこに友情や家族愛の物語があって、クライマックスはウルウルさせられます。陸の世界の少女ジュリアや彼女の父もキュートで、人と人との出会いの素晴らしさと、出会いによって世界が広がるおもしろさを実感できるストーリーとなっています。子ども目線だとワクワクするし、大人目線だと懐かしく思えるので、老若男女楽しめますよ。

デート向き映画判定
映画『あの夏のルカ』

子どもから大人まで楽しめる作品で、ルカやアルベルト、ジュリアがとても可愛くてひたむきなので、温かく和やかなムードになれるでしょう。ルカの両親の目線でも観られるので、夫婦揃って観るのも良し、これから結婚予定のカップルも子育ての方針を話し合うきっかけにするのも良さそうです。自然に家族の話や幼少の頃の友達の話もしやすくなるので、交際ホヤホヤのカップルはお互いを知るチャンスにもできるかもしれないですね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『あの夏のルカ』

皆さんは好奇心がどんどん芽生えて、親御さんから離れて自分の力で冒険したくなる時も増えてくるでしょう。知らない世界がまだまだたくさんあることもわかってきて、親から徐々に自立する時期にいる皆さんなら特にルカに等身大の気持ちで共感できると思います。広い世界に出るのはワクワクもあるけれど、怖い面もあり、親に反対されるのも嫌だと思いますが、これは誰もが通る道です。やりたいこと、やってみたいことが見つかったら、ルカ達のようにぜひ自分達でやってみることをオススメします。

映画『あの夏のルカ』

『あの夏のルカ』
2021年6月18日よりディズニープラスにて配信中
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

© 2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『汝、星のごとく』横浜流星/広瀬すず 汝、星のごとく【レビュー】

凪良ゆうの同名ベストセラーを原作とする本作は、横浜流星の熱い想いが企画の発端だったといいます…

映画『ダビデ ~王になった少年~』 『ダビデ ~王になった少年~』特別試写会 5組10名様ご招待

映画『ダビデ ~王になった少年~』特別試写会 5組10名様ご招待

【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集! 【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集!

Season2では、比喩的思考、批判的思考、論理的思考を軸として、「思考力を鍛える映画鑑賞の仕組み」を探求するスタンスで一連の流れを意識して構成しています。 とはいえ、毎回冒頭で前回までの振り返りを簡単にしますので、好きな回だけ単発で参加いただいてもOKです。映画に関する雑談も含めて一緒に楽しみましょう!

Netflixシリーズ『ダウンタイム』松岡茉優/仲里依紗 ダウンタイム【レビュー】

REVIEWダウンタイムという言葉をこのドラマで知りました。ダウンタイムとは、美容医療の施…

映画『時給三〇〇円の死神』西畑大吾/福本莉子 時給三〇〇円の死神【レビュー】

若者の心情に寄り添うストーリーなので、映画公式資料にあった「企画会議で若手スタッフが持ち込んだ一冊の同名小説との出会いから始まった」という記述を読み納得…

映画『八つ墓村』滝藤賢一 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年9月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年9月】のアクセスランキングを発表!

映画『DIGGER/ディガー』トム・クルーズ DIGGER/ディガー【レビュー】

かなり手の込んだ作品です。映画公式サイトによると、俳優人生45年のトム・クルーズ自身が「この役を演じられるようになるまで40年かかった」と語っており…

映画『世界で最後の愛しい娘!』チョ・ジョンソク/チェ・ユリ 『世界で最後の愛しい娘!』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『世界で最後の愛しい娘!』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『逃げろお嬢さん』井口理(King Gnu) 逃げろお嬢さん【レビュー】

『国宝』の原作者として知られる吉田修一の小説は、これまでも『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』など数多く映画化されてています。本作は、吉田修一の短編集「逃亡小説集」に収められている「逃げろお嬢さん」を映画化…

映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』川口春奈/高杉真宙 ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記【レビュー】

本作は、21歳の時にステージIVの大腸がんと宣告された遠藤和さんが遺した同名の手記が原作です…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集! 【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集!

Season2では、比喩的思考、批判的思考、論理的思考を軸として、「思考力を鍛える映画鑑賞の仕組み」を探求するスタンスで一連の流れを意識して構成しています。 とはいえ、毎回冒頭で前回までの振り返りを簡単にしますので、好きな回だけ単発で参加いただいてもOKです。映画に関する雑談も含めて一緒に楽しみましょう!

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ 映画好きが選んだアン・ハサウェイ人気作品ランキング

今回は、アン・ハサウェイ出演作品(日本劇場未公開作品と直近の劇場公開作品を除く)を対象に、正式部員…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミSeason2 第1回】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求①オリエンテーション」参加者募集!
  3. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『汝、星のごとく』横浜流星/広瀬すず
  2. Netflixシリーズ『ダウンタイム』松岡茉優/仲里依紗
  3. 映画『時給三〇〇円の死神』西畑大吾/福本莉子
  4. 映画『八つ墓村』滝藤賢一
  5. 映画『DIGGER/ディガー』トム・クルーズ

PRESENT

  1. 映画『ダビデ ~王になった少年~』
  2. 映画『世界で最後の愛しい娘!』チョ・ジョンソク/チェ・ユリ
  3. 映画『RYUJI 竜二』柳楽優弥/萩原利久/JUNON(BE:FIRST)
PAGE TOP