REVIEW

死刑にいたる病【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『死刑にいたる病』阿部サダヲ/岡田健史

気持ち悪い阿部サダヲが最高です。個人的に、コメディ色の強いキャラクターより、本作で演じているような気味の悪いキャラクターを演じる阿部サダヲに惹かれます。そして本作は後味が何とも悪い(笑)。でもそこが魅力です。クライマックスでふっと力を抜いたら、その先にまだシーンがあって、「まだ何かあるの?」と思ったら「わ〜お!」となるので、最後まで席を立たないようにしてください。
本作は、阿部サダヲが演じる連続殺人犯の榛村が、三流大学に通う雅也(岡田健史)に獄中から手紙を出し、雅也が事件の真相を追う様子を描いています。物語の序盤では、榛村が被害者達を拷問しているシーンが生々しく描かれ、思わず目を覆ってしまう方もいると思います。途中にも痛々しいシーンが挟まれ、鑑賞でかなり体力は消耗されるでしょう。合わせて、最後にゾゾゾ〜っとなるので、いろいろな意味で元気な時に観ることをオススメします。作品としてはかなり見応えがありますので、映画好きの期待に応えてくれるのではないでしょうか。

デート向き映画判定
映画『死刑にいたる病』岡田健史

これはデートで観るのはキツイのではないでしょうか。序盤の痛々しいシーンは観るに堪えない方もいると思います。しょっちゅう映画を一緒に観ていて、耐性がついているカップルでも、食事の直前、直後は避けたほうが良いように思います。そして、ロマンチックなムードにはなれませんので、そこは期待せずに観ましょう(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『死刑にいたる病』阿部サダヲ

PG-12となっていますが、私の感触的にはR-15ではないかと思う内容です。見た目にもかなり辛いシーンがあり、子どもが観るとトラウマになりそうな要素があります。中高生がキーパーソンにもなっているので、ティーンの皆さんは複雑な気分になるところもあるでしょう。興味があればチャレンジしてみると良いですが、できれば先にいろいろな映画を観て耐性をつけてから本作を観るほうが良いのではないでしょうか。

映画『死刑にいたる病』阿部サダヲ/岡田健史/岩田剛典/中山美穂

『死刑にいたる病』
2022年5月6日より全国公開
PG-12
クロックワークス
公式サイト

©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

Netflix映画『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』マイケル・ジョーダン 心が弾む!バスケットボール映画特集

バスケットボール人気が出てきているのを感じる昨今。…今回は、バスケットボールにちなんだ作品をズラリとご紹介します。

映画『デューン 砂の惑星PART2』ゼンデイヤ ゼンデイヤ【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月1日生まれ。アメリカ出身。

映画『チネチッタで会いましょう』ナンニ・モレッティ/マチュー・アマルリック チネチッタで会いましょう【レビュー】

タイトルに入っている“チネチッタ”とは…

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎 ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き22】2024年11月後半「気になる映画とオススメ映画」

今回は、2024年11月後半に劇場公開される邦画、洋画、Netflixの最新ドラマについてしゃべっています。

映画『Back to Black エイミーのすべて』マリサ・アベラ Back to Black エイミーのすべて【レビュー】

類稀な才能を持つ歌姫エイミー・ワインハウスは、2011年7月、27歳の若さで逝去…

映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』川栄李奈さんインタビュー 『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』川栄李奈さんインタビュー

真面目な公務員と天才詐欺師チームが脱税王との一大バトルを繰り広げるクライムエンタテインメント『アン…

映画『ドリーム・シナリオ』ニコラス・ケイジ ドリーム・シナリオ【レビュー】

ニコラス・ケイジ主演、『ミッドサマー』のアリ・アスターとA24が製作、さらに監督と脚本は『シック・オブ・マイセルフ』のクリストファー・ボルグリと聞けば、観ないわけには…

映画『海の沈黙』菅野恵さんインタビュー 『海の沈黙』菅野恵さんインタビュー

今回は『海の沈黙』であざみ役を演じ、これまでも倉本聰作品に出演してきた菅野恵さんにお話を伺いました。本作で映画初出演を飾った感想や倉本聰作品の魅力について直撃!

映画『六人の嘘つきな大学生』浜辺美波/赤楚衛二/佐野勇斗/山下美月/倉悠貴/西垣匠 六人の嘘つきな大学生【レビュー】

大人になると、新卒の就活なんて、通過点に過ぎないし…

映画『トラップ』ジョシュ・ハートネット ジョシュ・ハートネット【ギャラリー/出演作一覧】

1978年7月21日生まれ。アメリカ、ミネソタ州出身。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『淪落の人』アンソニー・ウォン/クリセル・コンサンジ 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.2

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』ムロツヨシ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】個性部門

個性豊かな俳優が揃うなか、今回はどの俳優が上位にランクインしたのでしょうか?

映画『あまろっく』江口のりこ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】演技力部門

40代はベテラン揃いなので甲乙つけがたいなか、どんな結果になったのでしょうか。すでに発表済みの総合や雰囲気部門のランキングとぜひ比較しながらご覧ください。

REVIEW

  1. 映画『チネチッタで会いましょう』ナンニ・モレッティ/マチュー・アマルリック
  2. 映画『Back to Black エイミーのすべて』マリサ・アベラ
  3. 映画『ドリーム・シナリオ』ニコラス・ケイジ
  4. 映画『六人の嘘つきな大学生』浜辺美波/赤楚衛二/佐野勇斗/山下美月/倉悠貴/西垣匠
  5. 映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』ブレイク・ライブリー

PRESENT

  1. 映画『バグダッド・カフェ 4Kレストア』マリアンネ・ゼーゲブレヒト/CCH・パウンダー
  2. 映画『型破りな教室』エウヘニオ・デルベス
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP