10月24日(月)から11月2日(水)に日比谷、有楽町、丸の内、銀座エリアにて開催された【第35回東京国際映画祭】。今回はその開幕から開幕までの様子をダイジェストでご紹介します。
まずは開催初日に行われたレッドカーペットには国内外137名のゲストが登場!
橋本愛は2年連続でフェスティバル・アンバサダーを務めました。
トップバッターとなった『月の満ち欠け』の廣木隆一監督、大泉洋、柴咲コウからラストを飾った『ラーゲリより愛を込めて』の二宮和也、瀬々敬久監督、そして、コンペティション部門の審査委員まで、とても豪華な面々ががレッドカーペットに登場しました。
また、別日にはガラ・セレクション部門に出品された『バルド、偽りの記録と一握りの真実』が、14年ぶりに復活した黒澤明賞を受賞し、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が来日しました。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、「日本に戻って来られたことを光栄に思います。街を歩いているだけで自分が生きていることを実感させてくれるのでとてもワクワクしますね。また、故郷のメキシコシティを思い出させる部分も日本は持っています」と、日本への愛を語りました。そして、黒澤明賞を受賞した心境について「まさに夢が叶ったと言えます。黒澤明監督は世界中に影響を与えてきた監督であり、映画界の神だと私は思います。そんな神のような方の名前を冠した賞をいただけることは光栄の至りであり、非常に嬉しいです」とコメントしました。
最終日の11月2日には閉幕を迎え、東京国際フォーラムにてクロージングセレモニーが行われました。気になるコンペティション部門の結果は、『ザ・ビースト』が東京グランプリ/東京都知事賞を受賞!来日は叶いませんでしたが、主演で本作で最優秀男優賞を受賞したドゥニ・メノーシェによる下記コメントが届きました。
「東京国際映画祭は大好きな映画祭です。賞をいただくことができて光栄です。日本が大好きで、日本の文化を素晴らしく思っております。世界中が“日本的”だったらもっと住みやすくなるに違いありません。ですから受賞を大変喜ばしく思っております。残念ながら、今私はモントリオールにいます。また日本に行くことを楽しみしにしており、いつか日本で映画を作りたいです」
そして、観客賞には『窓辺にて』が輝きました!監督を務めた今泉力哉は、「私の作品はすごく、個人的な本当に小さな悩みを題材に恋愛映画をずっと作り続けているのですが、世界には戦争だったりとか、ジェンダーの問題だったりさまざまな問題があるなかで映画の題材にならないような、本当に小さな取るに足らない悩みとか、個人的な問題とかを、恋愛を通じてコメディ的な笑いも含めて描こうと思って作り続けています。自分で映画を作ってきて、こうやってこの場に立っていることを嬉しく思いますし、今後も続けていければと思います。まだまだ、いろいろな問題がありますが、ネガティブに全部捉えるわけではなく、そこにある小さな喜びとか、そういうものについてこれからも、自分なりにできることを考えていこうと思います」と話しました。
<その他の結果はこちら>
コンペティション部門
東京グランプリ/東京都知事賞『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)
審査員特別賞『第三次世界大戦』(イラン)
最優秀監督賞 ロドリゴ・ソロゴイェン監督『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)
最優秀女優賞 アリン・クーペンハイム『1976』(チリ/アルゼンチン/カタール)
最優秀男優賞ドゥニ・メノーシェ『ザ・ビースト』(スペイン/フランス)
最優秀芸術貢献賞『孔雀の嘆き』(スリランカ/イタリア)
観客賞『窓辺にて』(日本)
アジアの未来 作品賞 『蝶の命は一日限り』(イラン)
Amazon Prime Video テイクワン賞 該当者なし
特別功労賞 野上照代
クロージングセレモニーでは東京グランプリ/東京都知事賞を受賞した『ザ・ビースト』へのトロフィー授与が行われ、アジア最大級の映画の祭典である第35回東京国際映画祭が幕を閉じました。
第35回東京国際映画祭
開催期間:2022年10月24日(月)~11月2日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト
©2022 TIFF
© Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E, Le pacte S.A.S.
© 2022「窓辺にて」製作委員会