殺しても殺しても死なないブギーマンことマイケル・マイヤーズ(ジェームズ・ジュード・コートニー)を、ローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は今度こそ倒せるのか。シリーズを観てきた方は見逃せないですよね。これまでローリーは殺人鬼としてのマイケルに対峙してきましたが、本作は、誰の心の中にもある邪悪との闘いにフォーカスした物語となっています。そこで、1人の青年がキーマンとなるのですが、彼があることをきっかけに変化し、自信に満ち溢れ、パワフルである種魅力的にさえ映る姿が邪悪な力の大きさを物語っています。
そして、本シリーズの魅力はなんといってもローリーの強さです。ローリーはもうシニア世代ですが、怪力のマイケルと渡り合うのがスゴイ(笑)!年齢の限界を超えた最強の女性というと、“ターミネーター”のサラ・コナーか、“ハロウィン”のローリー・ストロードかという感じでしょうか。腕力というより執念から出てくるパワーがみなぎっていて迫力があります。
本作はサブタイトルからしてどんな決着が付くか想像できるところもありますが、ちょっと気になるポイントもあります。“通”なら気付くはずですが、続編を作ろうと思えば作れるように余白を残したのかなと私は睨んでいます。とはいえ、本作が区切りとなるので、マイケル・マイヤーズとローリーの運命の行き着く先をお見逃しなく!
ホラーの金字塔といえるシリーズなので、説明は無用ですね。ただ、本作の特徴としては、結構ラブストーリーが含まれています。そういう意味ではロマンチックな展開も少しありますが、とはいえ、すべて結局ホラー的展開に結びついていくので、2人で背伸びしてホラーに挑戦しようとするなら、その辺りは覚悟しましょう。
15歳になり、R-15指定をクリアして本作が観られるとしても、急に本作のような本格的なスプラッターホラーを観るとさすがに刺激が強いのではないでしょうか。ただし、ここまで激しいとフィクションであるという認識も働きやすいので、上手に距離感をとれる方は、若くしてホラー映画の醍醐味に気付くことができるかもしれません。
『ハロウィン THE END』
2023年4月14日より全国公開
R-15+
パルコ、ユニバーサル映画
公式サイト
© 2022 UNIVERSAL STUDIOS
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『ハロウィン KILLS』(2021)
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TEXT by Myson
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