REVIEW
イマジナリー・フレンドの略、“IF”を原題とする本作は、イマジナリー・フレンド側の視点もふんだんに描かれたストーリーとなっています。イマジナリー・フレンドが登場する作品が複数ある中で、本作はさらにユニークな設定が見どころとなっています。そのユニークな設定で要となる人物が、幼い頃に母親と死別した13歳のビー(ケイリー・フレミング)です。子どもと大人の真ん中といえるお年頃のビーだからこそ、本作の特徴を活かす存在となっています。
イマジナリー・フレンドが登場するストーリーを複数観たことがある方は、何かしらの予想をしながら観ると思います。だから、物語の方向性が見えてくるまで、少しじれったく感じるかもしれません。でも、クライマックスで畳みかけるように伏線が一気に繋がっていくので、細かい伏線を探しながら楽しんでください。
そして、ビーを演じているケイリー・フレミングについて、すぐにピンとくる方もいるかもしれません。彼女は”ウォーキング・デッド”で、アンドリュー・リンカーンが演じていたリック・グライムズの娘ジュディスを演じていました。面影がありながらすごく大きくなっているのでビックリ!”ウォーキング・デッド”ファンは彼女の成長を微笑ましく観る感覚でも楽しめます。また、ライアン・レイノルズが出演していたり、監督、脚本を務めるジョン・クラシンスキーがビーの父親役を演じているだけでなく、声の出演には、スティーヴ・カレル、マット・デイモン、エミリー・ブラント、オークワフィナ、サム・ロックウェルなどが名を連ねています。豪華キャストによる本作は、年齢を問わず癒やしを与えてくれますよ。
デート向き映画判定
もふもふのブルーや他のキャラクターの可愛さから子ども向けの作品だと認識する方もいらっしゃるかもしれませんが、大人こそ観て欲しい作品です。なので、どんな世代のカップルでも楽しめると思います。心が癒される内容なので、仕事帰りのデートや、疲れが溜まった週末のデートで観るのもアリですよ。
キッズ&ティーン向き映画判定
まだそばにイマジナリー・フレンドがいるかもしれないキッズの皆さんは、大人とは違った感覚で観られるかもしれないですね。ティーンの皆さんにとっても幼少時代はまだ近い過去だし、ビーと同じ目線で観られるのではないでしょうか。一方で、「イマジナリー・フレンドなんていない」「イマジナリー・フレンドなんて信じない」というスタンスの方は、なぜそういう存在が必要とされるのかを考えながら観ると、人間の心理について少し理解が深まるかもしれません。
『ブルー きみは大丈夫』
2024年6月14日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト
©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
- イイ俳優セレクション/エミリー・ブラント(声の出演)
- イイ俳優セレクション/オークワフィナ(声の出演/後日UP)
- イイ俳優セレクション/ケイリー・フレミング(後日UP)
- イイ俳優セレクション/サム・ロックウェル(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ジョン・クラシンスキー(後日UP)
- イイ俳優セレクション/スティーヴ・カレル(声の出演)
- イイ俳優セレクション/マット・デイモン(声の出演)
- イイ俳優セレクション/ライアン・レイノルズ