REVIEW
本作は、『パリ、嘘つきな恋』(2018)の舞台をイタリアに移したリメイク作品となっています。主人公のジャンニ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)は、ハンサムな独身男性で、有名シューズブランドのトップを務めています。彼は女性を口説くためなら何でもする男性で、新たなターゲットを誘惑するために偽って車椅子に乗り、同情を請う作戦に出ます。
ジャンニの女たらしぶりは正直かなり最低です(笑)。でも、そんな彼の姿にクスッと笑える部分がたくさんあり、憎めないキャラクターでもあるので、彼の成長を見守りたくなります。ジャンニのターゲットとなるのは、ヴァイオリニストで車椅子テニスにも情熱を注ぐキアラ(ミリアム・レオーネ)です。とても真面目な彼女に対して、ジャンニが嘘をついてどうアプローチをするのか、そしていつ嘘がバレてしまうのか注目です。
主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、プレイボーイなジャンニを思い切りよく演じており、彼の演技力があるからこそラブコメとしての醍醐味を存分に楽しめる気がします。その他にも、ミリアム・レオーネやピラル・フォリアーティなど、イタリアの美人俳優が揃っている点も魅力です。どんな方でも気軽に楽しめる作品ですし、ローマのおしゃれな建物や景色も美しいので、隅々までご覧ください。
デート向き映画判定
カップルで観ても楽しめると思います。相手を振り向かせたい一心で嘘をつくジャンについては反面教師として観てください。また、ジャンニとキアラのデートシーンはとてもロマンチックで思わずイタリアに行きたくなるので、鑑賞後はイタリアンレストランに食事に行く流れも良いのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定
大人の細かい恋愛事情はさておき、皆さんの場合はまずはラブコメとして純粋に楽しんでください。くれぐれもジャンニのような嘘つきな大人にならないよう気をつけてくださいね。本作はフランス版のリメイク作品なので、フランス版をあわせて観るのもオススメです。
『幸せのイタリアーノ』
2024年7月26日より全国順次公開
オンリー・ハーツ
公式サイト
©2020 WILDSIDE-VISION DISTRIBUTION
TEXT by Shamy
関連作:
『パリ、嘘つきな恋』
AmazonでDVDを購入する Amazonプライムビデオで観る