主演がドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムに変わり、新たな章が始まったという印象。シリーズ的にはもうこれだけ続けてきているので、スピード勝負のカーアクションの演出に違いをつけるのはすごく難しいと思いますが、アクションシーンについて、2人が演じるキャラクターの特徴を活かした肉弾戦の見せ場が多くあるだけでなく、カーアクションにも、パワー系、スピード系と投影している点が印象的でした。ただこれまでのシリーズで何を期待して観ていたかによって、今作をどう受け取るかは好みが分かれそうです。あともう一点新鮮だったところは、イドリス・エルバが演じるキャラクターが載っているバイクの仕掛けがすごく近未来的で、「そんなこともできるの!あんなこともできるの!」と観ていてテンションが上がります。今回はバイクとのカーチェイスが何度も登場しますが、ここに1番気合いを感じました。ヴァネッサ・カービーが演じるキーパーソンもアクションがすごくカッコイイので、女子目線でも爽快な気分が味わえます。そして私は何より、主演2人のおかげでマッチョシーンがたらふく観られて幸せでした(笑)。今作ではサモアの男達の戦闘シーンもアクセントになっていて、そこでも筋肉隆々の男達が登場します。ツッコみたくなる演出がたくさんありますが、それは本作の愛嬌です。相変わらず「それ絶対無理やろ!」という豪快な映画的シーンが多いのも見どころの一つですが、頭が考えずにこの豪快さとやりたい放題感を楽しんでください。
すごくわかりやすくて、映像的にも華やかで、観終わった後に気の利いた感想を言わないといけないなんて考えなくても良いくらい気楽に観られる作品です。ちょっとムーディーなシーンも出てきますが、デートで観て気まずいほどでもありません。初デートでも安心して観てください。
136分という上映時間の長さはキッズには少々集中力の維持が難しいかも知れませんが、マッチョなおじさんが2人暴れ回り、カーアクションもすごく豪快で、綺麗な強いお姉さんも登場するので、飽きずに観られると思います。「スッゲー!」と思えるシーンが盛りだくさんなので、アクション超大作の醍醐味を味わってください。
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
2019年8月2日より全国公開
東宝東和
公式サイト
©UNIVERSAL PICTURES
TEXT by Myson