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神は銃弾【レビュー】

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映画『神は銃弾』マイカ・モンロー

REVIEW

ボストン・テランのベストセラー「神は銃弾」を映画化した本作は、実話を基にしたフィクションとされています。いずれにしても、このストーリーの中に実話の部分があると思うだけで、恐怖心が湧いてきます。

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー

刑事のボブ・ハイタワー(ニコライ・コスター=ワルドー)はクリスマスの夜に、別れた妻と暮らす愛娘と電話越しに話します。その直後、何者かが元妻の自宅に押し入り、娘は連れ去られてしまいます。途方に暮れるボブは、ケース・ハーディン(マイカ・モンロー)という女性から連絡をもらい、娘をさらったと思われる人物を探し始めます。

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー

冒頭で起こる出来事からゾッとさせられる展開が続く本作。ボブが立ち向かう相手は、ただの悪党ならまだしも、人間味がなく何をしでかすかわからない人物です。娘が生きているのかすらわからない状況な上に、人間を人間として扱わない相手を前に立ち向かわなければいけないボブの姿を観ているだけで、圧倒的な絶望感を覚えます。

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー

終始緊張感があるシーンが続き、描写も生々しく残虐なので、元気な時に観るほうが良いでしょう。とはいえ、ただやられるだけでは終わらない点で救いもあります。

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー

監督は、『きみに読む物語』『私の中のあなた』『ジョンQ—最後の決断—』などを手掛けたニック・カサヴェテス。キャストには、ニコライ・コスター=ワルドー、マイカ・モンロー、ジェイミー・フォックス、カール・グルスマン、ジャニュアリー・ジョーンズなど個性派が勢揃いで、すごく見応えがあります。ニック・カサヴェテスとニコライは、『ダメ男に復讐する方法』でもタッグを組んでいますが、本作とはテンションが違い過ぎて、作品の幅の広さに驚かされます。

デート向き映画判定

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー/マイカ・モンロー

156分と長尺であり、激しいバイオレンス描写も多いので、観ているだけで体力、気力をかなり消耗します。なので、デートの雰囲気を味わうというよりも、映画に没頭して終わる可能性があります(苦笑)。会う機会が多い映画好きのカップルがデートで観るには良いかもしれませんが、会える時間が限られている状況の場合は、デートで観るよりは1人でじっくり観るか、友達と観るほうが良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー/マイカ・モンロー/ジェイミー・フォックス

15歳以上なら観られるとはいえ、皆さんの年頃の女の子がすごく怖い目に遭うストーリーなので、かなり恐怖を感じると思います。また、刺激が強いシーンが多いので、免疫がついてから観るほうが良いでしょう。一方で、実話を基にした部分もある点で、良い意味で警戒心を持つ機会にもなると思います。

映画『神は銃弾』ニコライ・コスター=ワルドー/マイカ・モンロー

『神は銃弾』
2024年12月27日より全国公開
R-15+
クロックワークス
公式サイト

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Copyright © 2023 By GIAB Productions LLC. All rights reserved

TEXT by Myson


関連作

「神は銃弾」ボストン・テラン 著/文春文庫
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