映画『パピチャ 未来へのランウェイ』
2020年10月30日より全国公開
監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ/シリン・ブティラ/アミラ・イルダ・ドゥアウダ/ザーラ・ドゥモンディ
配給:クロックワークス
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品され話題を呼んだ本作は、“暗黒の10年”と呼ばれる内戦下のアルジェリアを舞台に、過酷な状況下でもファッションデザイナーになる夢を諦めない女子大生ネジュマの奮闘を描いています。今回そんな本作にちなんで、ネジュマと同世代の女性に集まって頂き、オンライン座談会を行いました。ここではどんな話題があがったか、ハイライトをご紹介します。座談会の生の様子はぜひ動画でご覧ください!
<参加メンバー紹介>
●たかみづさん:社会人。日本でも少なからず女性に対する抑圧を感じることがあり、本作のあらすじを読み興味を持って参加。
●前(zen)さん&後(ato)さん:前(zen)さんは専門学校卒業後半年。2人はもともと別の道を歩んでいたけれど、ふとしたきっかけで一緒にアパレルブランドを立ち上げ、活動中。
●Kさん:大学生。授業で男女差別について学んだり、日本で普通に暮らしていても疑問に思うことがあり、本作の内容に興味を持って参加。
●エリンギさん:アパレル業界で働く社会人。サステナブル(“持続可能な”の意。環境に負担をかけないことや、社会問題の解決などを考慮したビジネスモデルが現在世界的に推奨されていることに由来する)な視点でも自社商品を手にとってもらえるかを考えている。
『パピチャ 未来へのランウェイ』にはたくさんの話題が詰まってる!
ファッションショーのシーンは、本作で1番キラキラして盛り上がる部分です。皆さんはどんな思いで観たのでしょうか。
男女の会話の中に、主人公ネジュマの人柄が見えたという声もあり、ここも共感ポイントと言えます。
■男尊女卑の社会の中であそこまではっきりと自分の意見を言える主人公を見て本当に強さを感じた。自分も口論になったときにも、自分が信じていることに対しては折れない心でいることが大事だなと思った。(たかみづさん)
ネジュマの愛国心も本作の大事なポイント。
主人公ネジュマの境遇と、今コロナ禍で行動が制限されている私達が置かれた状況に少し繋がる部分があることを受けて、「これだけは大切にしたいこと」についても話題にあがりました。
■このコロナ禍でいつ死ぬかわからない状況を身をもって体験していると思う。「明日でいいや」という言葉をやめて、「今日やらなきゃ明日が来ないかもしれない」という気持ちを大切にするようになった。(atoさん)
■この状況の中で、これまでできていなかったことや、やりたいと思いながら実行できていないことを徹底的につぶしていこう、みたいなモチベーションができた。働き始めてからそれらを実行することで新しい価値観が自分に生まれると感じた。やってみたいことを片っ端からやってみて、楽しく過ごそうと意識していた。(エリンギさん)
皆さん女性というところと、現在世界中がコロナ禍でいろいろなことが制限されている状況もあり、映画の舞台となった国や時代とは異なりつつも、皆さんご自身とリンクする部分を多く感じて頂けたようです。また、日本よりもっと過酷な状況下でも負けないネジュマの姿を観て、前向きになれたという感想もありました。いろいろな視点で観られる作品なので、老若男女問わず観ていただけたらと思います。
オンライン座談会:動画はこちら
映画『パピチャ 未来へのランウェイ』
2020年10月30日より全国公開
監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ/シリン・ブティラ/アミラ・イルダ・ドゥアウダ/ザーラ・ドゥモンディ
配給:クロックワークス
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
©2019 HIGH SEA PRODUCTION – THE INK CONNECTION – TAYDA FILM – SCOPE PICTURES – TRIBUS P FILMS – JOUR2FETE – CREAMINAL – CALESON – CADC
TEXT&座談会司会 by Myson
2020.10.2 event