REVIEW

青葉家のテーブル

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『青葉家のテーブル』西田尚美/栗林藍希/寄川歌太/忍成修吾

本作は、日々の暮らしに寄り添ったさまざまな雑貨や洋服を販売するECサイト“北欧、暮らしの道具店。”による短編ドラマを長編映画化した作品です。シングルマザーの春子(西田尚美)と、息子のリク(寄川歌太)、さらに友人カップルという変わった4人で共同生活をしている青葉家。ある日、春子の旧友の娘、優子(栗林藍希)が美術予備校の夏期講習に通うため、青葉家へ居候しにやって来ます。
全体を通して大きな事件が起きるお話ではありませんが、日常で誰もが感じたことのある、人に対する劣等感や自分に自信が持てないといった点が上手く描かれているので、どんな人でも共感できるポイントが見つかると思います。ドラマ版を観ていなくても映画として十分楽しめますが、ドラマは現在(2021年6月9日)web配信中なので、事前に観て予習するのも、映画観賞後に観るのも良さそうです。また、“北欧、暮らしの道具店。”が手掛ける青葉家のインテリアや料理は、どれもとても魅力的なものばかりなので、参考にするのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『青葉家のテーブル』西田尚美/市川実和子

恋愛要素はほとんどありませんが、気まずくなるシーンなどがないので、どんなカップルでも観られますし、大人と思春期真っ只中の子ども達の群像劇として楽しめると思います。子ども達が悩む姿は、大人目線だとちょっと懐かしい気持ちになるので、これを機にお互いの学生時代の話をして盛り上がるのもありです。お子さんがいる夫婦で観る場合は、本作の親子関係を参考に子育ての教訓を得ることもできそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『青葉家のテーブル』栗林藍希/細田佳央太/上原実矩

皆さんの場合は、優子やリクをはじめとした子ども達目線で観られると思います。優子はたくさんやりたいことがありますが、1つに絞れずどれも中途半端なことに悩んでいます。優子自身がどうやってその悩みと向き合っていくのかは本編をご覧いただくとして、同じように夢や将来に対する悩みを抱えている人なら、きっと背中を押してもらえるはずです。

映画『青葉家のテーブル』西田尚美/市川実和子

『青葉家のテーブル』
2021年6月18日より全国順次公開
エレファントハウス
公式サイト

© 2021 Kurashicom Inc.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP