REVIEW
ジョーン(パトリシア・ホッジ)とリンダ(ダイアン・キートン)、スーザン(ルル)の仲良し3人組は、発明家だったジョーンの亡き夫の作業場を片付けている際、ウイスキーを見つけます。何も知らずにそのウイスキーを飲んだ3人は酔い潰れた翌朝に目覚めると、自分達が若返っていることに気づきます。そして、3人は若返ったらやりたいと思っていたことをやり始めます。
ウイスキーの効能は本編で観ていただくとして、前半はウイスキーの効能を楽しむ姿が中心に描かれています。観ていて納得だったのは、体が若返っても洋服や中身は本当の年齢というところで、現代の若者のように“調整”しなければいけないという点です。そして、そうすることは別の自分を作るということになり、後半の展開へと繋がっていきます。
前半は若さを再び謳歌する姿を観て楽しめる一方、後半こそが本作で描きたかったところだとわかります。本作はファンタジーでありながら、ウイスキーが無尽蔵にあるわけではない点で現実的で、若さとは何かをを上手く比喩していると感じます。本作は人生の終わりが近づいてきた時、何を大切にすべきなのかをイメージさせてくれます。
あと、ボーイ・ジョージが本人として登場してビックリ。私も含めリアルタイムでボーイ・ジョージを知らない世代でも聴いたことのある曲が披露されて嬉しくなるはず。ガールズ・ムービーともいえるので、老いも若きも観て楽しめますよ。
デート向き映画判定
デートで観ても楽しい作品です。恋愛における年齢がテーマになっている部分もあるので、年の差カップルが観ると一層共感できそうです。もし相手に対して年齢を偽って交際中の場合は、本作を一緒に観て思いきって打ち明けてみてはどうでしょうか。ただし、相手によってどういう反応をされるかは未知数なので、覚悟は必要でしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定
皆さんは遠い未来を想像しながら観る感覚になるでしょう。まだ、老年期に自分がどんな風に感じるかは想像しづらい部分もあるでしょうが、本作は大事なのは年齢ではなく、自分らしくあることだと教えてくれます。だから、今自我を形成中の皆さんには、違った形で良い刺激になるかもしれません。
『アーサーズ・ウイスキー』
2025年1月17日より全国順次公開
AMGエンタテインメント
公式サイト
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©AW Movie Production Ltd 2024
TEXT by Myson
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情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。