REVIEW

エマの秘密に恋したら

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『エマの秘密に恋したら』アレクサンドラ・ダダリオ/タイラー・ホークリン

『お買いもの中毒な私!』の原作者ソフィー・キンセラのベストセラー小説を、『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!』の製作スタッフが映画化。間違いなく女子が好きそうな映画というオーラが漂っていますが、その期待を裏切りません。正直ツッコミどころは満載ですが、この手のラブコメにはお約束なので気にならないと思います(笑)。最初は冴えない日々を送っている主人公も、きっと最後にはハッピーになるんだろうというのもわかっていますが、その安心感がこれまた良いんですよね。そして、“秘密”がテーマになっているだけあって、「そんなことまで話しちゃうの!」というくらい明け透けな会話も出てきたり、「お尻のフル活用、どんだけ〜!」とツッコミたくなる独特なキャラクターもいて、おバカ過ぎて笑えるところも本作の魅力となっています。一方、エマの恋愛にはちゃんとキュンキュンするところもあって、ある種のシンデレラストーリーに最後は癒されます。本当の自分を出して恋愛をすることに臆病になりがちな人は特に、頭と心をほぐすために観てみてはいかがでしょうか。

デート向き映画判定
映画『エマの秘密に恋したら』アレクサンドラ・ダダリオ/タイラー・ホークリン

「恋人同士って秘密があっても良いのかな?やっぱりそれじゃダメなのかな?」と考えさせられるストーリーです。本作なりの結論ももちろん描かれていますが、自分達に合う価値観を見つけるために、一緒に観て話し合うきっかけにできると良さそうです。秘密があるかどうかよりも、信頼するとはどういうことなのかといったところが本当のテーマではないかとも思うので、相手が自分のことを話してくれずに悩んでいる人は、一旦1人でじっくり観て自分の心の中を整理するのも良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『エマの秘密に恋したら』アレクサンドラ・ダダリオ

あっけらかんとしたムードが本作の魅力でもありますが、エッチな会話や性的な単語がどストレートに出てくるところもあり、小学生、中学生が観るにはまだ早いかなと思います。そういう意味で親子で観ちゃうと、「○×△って、何のこと?」と聞かれると大人のほうが困る言葉も出てきたりするので、観るなら友達同士で観るほうが良いでしょう。基本的にはエマが好きな人の存在によって成長していく姿は観ていて元気になれるので、気楽に観て楽しんでください。

映画『エマの秘密に恋したら』アレクサンドラ・ダダリオ/タイラー・ホークリン

『エマの秘密に恋したら』
2021年1月8日より新宿武蔵野館にて先行公開、1月22日より全国公開
イオンエンターテイメント
公式サイト

©2019 CYKAS LLC

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP