REVIEW
ロビン・リーによる人気小説「The Idea of You」を映画化した本作は、アイドルグループに属する24歳の青年ヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)と、一人娘がいる40歳のシングルマザー、ソレーヌ(アン・ハサウェイ)を主人公とするラブストーリーです。ヘイズのモデルは、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズとされており、原作はハリーのファンが書いた小説、ファン小説といわれています。
娘の付き添いで訪れたライブ会場で、ソレーヌはヘイズと奇妙な形で出会います。ソレーヌに惹かれたヘイズは、後日彼女に会いに行き、特別な時間を過ごします。ヘイズがかなり年下のスターとあって、恋愛関係に発展することを躊躇するソレーヌに反して、ヘイズは押しの一手で迫り、ソレーヌも彼の気持ちに応えることにします。でも、やっぱり2人の間にはさまざまな壁が立ちはだかり、2人がそれぞれどんな選択をするか、果たして2人は結ばれるのかどうかが、本作の最大の見どころとなっています。
本作の魅力はまずアン・ハサウェイが演じるソレーヌがキュートな点です。そして、恋愛関係を進展させたい気持ちと、母としての立場、ヘイズのためを思って身を引こうとする立場で揺れる姿に共感します。一方、ニコラス・ガリツィンが演じるヘイズの真っ直ぐな性格にも母性本能をくすぐられます。
2人にはさまざまな壁が立ちはだかるので、切なさとやるせなさによって余計にキュン度が高められつつ、どこかでやっぱり男女が逆、つまり男性がだいぶ年上の場合にはなさそうな壁がいくつかある点にも気づかされます。と同時に、2人が高い壁を越えられるのかどうかという見どころが、ストーリーをドラマチックにしているともいえて、映画だからこその設定を楽しめます。最近ときめいてないなと思う方、ぜひ本作を観て潤ってください(笑)。
デート向き映画判定
情熱的な恋愛を描いているので、デートで観るとお互いの気持ちが盛り上がりそうです。主人公達と状況が違ったとしても障壁を乗り越えてきたカップルなら、自分達の絆の深さを改めて噛みしめる機会になるのではないでしょうか。年上の女性と年下の男性のカップルなら、さらに共感ポイントを多く感じられるストーリーとなっています。
キッズ&ティーン向き映画判定
皆さんはもしかしたらソレーヌの娘の立場で本作を観るかもしれません。子どもの立場からすると、ソレーヌとヘイズの恋愛を応援できるのか、一方で自分がソレーヌやヘイズの立場ならどんな決断をするか、いろいろなシミュレーションができそうです。映画でしかあり得ない設定だからこそ、この世界観に存分に浸って楽しんでください。
『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』
2024年5月2日よりAmazon Prime Videoにて独占配信開始
Amazonプライムビデオで観る
© 2022 Amazon Content Services LLC
TEXT by Myson
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年5月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。