本作は、日本でも3度アニメ化され、親しまれてきた児童文学“家なき子”の実写映画版。過酷な境遇に置かれた少年レミと、旅芸人の親方ヴィタリスが出会い、あることをきっかけに2人は一緒に旅をすることになります。旅の途中、レミの歌の才能が開花し、さらに、さまざまな人との出会いや、困難に立ち向かう様子が描かれています。レミを演じた役マロム・パキンの天使のような歌声は、本当に美しく聴き入ってしまいますし、ヴィタリスを演じたダニエル・オートゥイユの名演も素晴らしく、何度も涙を誘われます。また、レミもヴィタリスもそれぞれ辛い背景があり、壁にぶつかる場面もあるのですが、その時の温かい態度や言葉は、大人なら特に身に染みて心が浄化された気分になると思います。 物語はもちろんのこと、景色や衣装もとても美しいので、観ていてあっという間に本作の世界観に引き込まれます。最近疲れたなと感じていたり、癒やしが足りないという方にはぜひ観て欲しい1作です。
少年レミを中心とした人間ドラマが描かれ、気まずくなるシーンもないので、デートで観てもOKです。元々原作やアニメ版を知っている方だと、さらに興味を持って本作を観られると思いますし、思い出話に花を咲かせることもできそうです。また、美しい景色や音楽に触れられる作品なので、旅好き、音楽好きな人同士で観るのもオススメです。
まさに皆さん世代にピッタリの作品だと思います。ぜひレミと一緒にハラハラドキドキしながら冒険を楽しんで欲しいと思います。レミには悲しいことがたくさん起こりますが、旅芸人の親方ヴィタリスと出会うことで、さまざまな経験をし、強く大きく成長していきます。皆さんも普段生活しているなかできっと嫌なこと辛いことがあると思いますが、そんな時はぜひレミの姿を思い出してみてください。
『家なき子 希望の歌声』
2020年11月20日より全国公開
東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト
TEXT by Shamy
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