REVIEW
子どもの頃にしか見えない空想の友達、イマジナリーフレンドは、本来「子どもが安心感を得られるものとして機能」する移行対象の一つです(詳しくは「心理学から観る映画15-1:『ドクター・ドリトル』ゴリラのチッチが手放さないブランケットが意味するもの」の記事へ)。だから、恐るべきものではないものの、本作に登場するイマジナリーフレンドはだいぶ様子が違います。
「登場の仕方がそもそも怪しいやん(笑)!」と思いつつ、なぜ登場人物達がまんまと危うい状況に陥っていくのかは、ストーリーが展開していくと、辻褄が合っていきます。そして、イマジナリーフレンドは子どもの想像力の賜物だからこそ、子どもがあたかも本当にそこにいるかのようにイマジナリーフレンドとやり取りをするという状況を、うまくストーリーに組み込んでいる点が本作の魅力です。
ホラー映画なので、観る方によっては怖いと感じるシーンはあるものの、露骨な描写は少ないので、比較的観やすいでしょう。一方、ホラー映画好きにとっては、ホラー映画にお約束のツッコミどころが満載なので、心の中で「なんでやねん!」と笑いながら観てください。
デート向き映画判定
ホラー映画というだけで絶対に嫌という方は除くとして、本作は比較的観やすいホラー映画だと思います。2人とも興味があれば一緒に観て、子どもの頃の思い出を話すきっかけにするのも良いですね。子どもの頃の記憶があまりない方は、次のデートでアルバムを一緒に見る約束をするのも良いかもしれません。
キッズ&ティーン向き映画判定
キッズの皆さんの中には、つい最近までイマジナリーフレンドがいた方もいるでしょう。そうなると、本作で起きる出来事は生々しく感じて、一層怖くなるかもしれません。まだホラー映画に免疫が付いていない、幼いうちに観ると、可愛いぬいぐるみが怖くなるかもしれないので、「映画は映画」と割り切れるようになってから観るほうが良さそうです。
『イマジナリー』
2024年11月8日より全国公開
東宝東和
公式サイト
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TEXT by Myson
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