フィリピンで収監されていた極悪犯罪者を韓国に移送する船の中で起きるサバイバル・ホラー。設定が設定なだけに殺して殺して殺しまくるし、キャラクターの重要度で生き残るかどうかは測れません。また、護送する警察官と犯罪者のバトルかと思いきや、実は別に大きな隠し玉があり、物語は思わぬ方向に進んでいきます。
本作でソ・イングクは初の悪役に挑むため、16kg増量したそうです。本当にヤベェ犯罪者になりきっているのでお楽しみに。物静かな犯罪者を演じるチャン・ドンユンもすごく謎めいた雰囲気を醸し出していて、観る者を物語に引き込みます。他にも登場人物が多くいるなかそれぞれクセが強いので、誰が生き残るのか予想がつけづらく最後まで緊迫感を持って観られます。終盤はどうやって終わるのかますますわからない展開になりますが、結末は続きを感じさせるような要素を残しています。
おびただしい量の血が流れ、痛々しいシーンもふんだんにあり、ひたすら殺しまくり、殺されまくるシーンの連続です。それ以外にも見た目にギョエっとなるシーンもあり食事の前後や夜遅い時間に観るのは控えたほうがいいかもしれません(苦笑)。好き嫌いはかなり分かれそうな作品です。
吊り橋効果がうんぬんかんぬんという間もなく次々に殺人シーンが出てきます(笑)。見た目に過激なシーンも多いので、かなりのホラー好きでないと許容範囲を超えるでしょう。初デートには全く向かず、何度目のデートだとしても一応どの程度のホラーに耐性があるか確認してから誘うほうが無難です。
15歳以上なら観られますが、かなり過激なので、スプラッターホラーやバイオレンス映画に耐性がついてないと観るのが結構辛いかもしれません。サスペンスやスリラーの範囲からスリルのある映画に慣れていって、もう少し大人になって観るのも良さそうです。
『オオカミ狩り』
2023年4月7日より全国公開
R-15+
クロックワークス
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TEXT by Myson