映画の“呪怨”シリーズは、清水崇監督の邦画版と洋画版(サム・ライミ製作)の両方で何作も作られたので、もう慣れたつもりで最初は余裕をぶっこいて観てましたが、これはなかなかの怖さで、途中から寝る前に観るのはやめました(笑)。Jホラーの代表作とされる“呪怨”シリーズや“リング(貞子)”シリーズって、映画館で観ると迫力がありますが、家で観るほうが臨場感が増して怖いと思うんですよね。特に“呪怨”シリーズは、家が主人公と言ってもいいくらいで、日本に住んでいれば、ああいう家は普通に近所で見かけるので、観ていてとてもリアルです。そして、本作『呪怨:呪いの家』は、物語の舞台が1980年代の終わり頃から1990年代にかけてで、古ぼけた感じで作られている映像が、なお不気味さを煽ります。本シリーズのシーズン1では、呪いの連鎖が描かれていて、一見無関係に思われた人物が繋がっていくおもしろさがあると同時に、まだ謎が多く残されていて、続きが早く観たくなります。霊も不気味なんですが、人間関係が歪な設定がところどころにあるのも気になり、その辺りが次シーズンで明かされるのかが楽しみです。映像的にも遠慮なく残虐で、4話目辺りから激しい描写が増えていきます。そもそも観ないとは思いますが、妊婦さんは観ないほうが良いシーンがたくさんありますので、要注意です。エンディングに流れる曲がまた独特で、もう頭にこびりつきました(苦笑)。シーズン1は1話約30分で6話しかないので、一気観もできますよ。ホラーが大好きな人は必見です。
『呪怨:呪いの家』
2020年7月3日よりNetflixにて配信開始
公式サイト
TEXT by Myson