シーズン2
REVIEW
シーズン1では、ローガンの子ども達の中でケンダル(ジェレミー・ストロング)が波乱を起こしたものの、結末でローガン(ブライアン・コックス)の圧倒的な支配力が示されました。今シーズンでも、ケンダルはキーパーソンでありつつ、末っ子のシヴ(セーラ・スヌーク)が存在感を表します。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン2』ブライアン・コックス/ジェレミー・ストロング](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/07/unext-mediaou2-2shot-katanifureru600.png)
シーズン1で4人きょうだいそれぞれのキャラクターがある程度見えました。全員クセはあるものの、頭がキレて、対外的に一番まともに見えるのはシヴです。ローガンはそんなシヴに期待を寄せていて、いよいよ彼女にもチャンスがやってきます。ただ、シヴはこれまで会社に関わっておらず経験もありません。一方で野心は兄達に負けないくらいあります。そうしたシヴの背景が功を奏するのかどうかが今シーズンの見どころの一つとなっています。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン2』セーラ・スヌーク/キーラン・カルキン](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/07/KieranCulkin-mediaou2-600.png)
一方、ローマン(キーラン・カルキン)はある人物と奇妙な関係を築いていきます。前シーズンではおちゃらけキャラの面が際立っていたものの、今シーズンでは彼の強いコンプレックスが見えてきます。そして、彼なりの葛藤と優しさも描かれていて、次シーズンではローマンがキーパーソンとなりそうな予感を漂わせています。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン2』ジェームズ・クロムウェル/ニコラス・ブラウン](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/07/JamesCromwell-mediaou2-600.png)
前シーズンの最後でウェイスター・ロイコ社は、一旦危機を乗り越えられたかと思いきや、次は長年隠していたスキャンダルが発覚し、これまでにない窮地に立たされます。ここで前シーズンでグレッグ(ニコラス・ブラウン)が取った行動が大きな影響力を持ってきます。グレッグにとってチャンスなのかピンチなのかという点も要チェックです。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン2』ブライアン・コックス](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/07/unext-mediaou2-3shot-glass600.png)
また今シーズンではある企業の買収の行方が大きな見せ場となっています。その展開において、ホリー・ハンターが演じるキャラクターがロイ家の運命に大きく関わってきます。さらに、長男コナーはとんでもない計画を思いつき、ケンダルもさらなる問題を引き起こします。なので、今シーズンも存分にハラハラドキドキを楽しめますよ。シーズン1の結末の衝撃を超える展開にご期待ください。
『メディア王~華麗なる一族~ シーズン2』
U-NEXTにて見放題で独占配信中
R-15+
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TEXT by Myson
シーズン1
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』ブライアン・コックス/キーラン・カルキン/セーラ・スヌーク/ジェレミー・ストロング](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/06/unext-mediaou1-keyvisual600.png)
REVIEW
メディア王として知られるルパート・マードックをモデルにしたとされる本作は、ファミリービジネスに翻弄される一家を主人公にした群像劇です。ルパート・マードックは、1931年3月11日生まれで、ちょうどこのレビューを書いている頃、2024年6月3日に、93歳で5回目の結婚をしたというニュースが報じられました。また、2023年9月21日(米国時間)に、フォックスコーポレーションとニューズ・コーポレーションの会長を退任することを発表し、現実世界でもまだまだ“帝国”の行方は注目を集めているようです。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』ブライアン・コックス](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/06/unext-mediaou1-1shot-desk600.png)
シーズン1の最初の数話は、メディア王として君臨するローガン・ロイ(ブライアン・コックス)と子ども達、そして、彼等の周りにいる人達の力関係が描かれています。ローガンには3人の息子と娘が1人いて、子ども達は皆ローガンに評価されたいと思っていると同時に彼を恐れています。シーズン1では、きょうだいの中でもケンダル(ジェレミー・ストロング)がファミリービジネスに波紋を広げ、跡継ぎ争いと企業買収をテーマにシリアスなテンションが続きます。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』ニコラス・ブラウンニコラス・ブラウン/ブライアン・コックス/キーラン・カルキン/セーラ・スヌーク](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/06/unext-mediaou1-4shot-whiteboard600.png)
家族とはいえども、お互いにいつも腹の探り合いをしている状況が怖すぎるのと、超富裕層の毒気を凝縮して前面に押し出したキャラクターが勢揃いしている点で、正直なところ最初は感情移入ができそうなキャラクターが見つからないかもしれません。ただ、だんだん一人ひとりの性格や背景が見えてくると、共感といおうか同情が生まれてくるはずです。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』ニコラス・ブラウン](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/06/unext-mediaou1-1shot-bed600.png)
そして、何といってもキャスト達の名演が見ものです。まず、貫禄が抜群で、子ども達や部下達に容赦ないローガンをブライアン・コックスが見事に演じています。ジェレミー・ストロングは、野心が旺盛ながら、父ローガンとの関係で公私ともに一番追い込まれていくケンダルの複雑な心境をリアルに表現しています。キーラン・カルキンは、つかみどころのない変わり者ローマンの役にピッタリです。ニコラス・ブラウンは、周囲に舐められているように見えて侮れないところがあるダークホース的キャラクターのグレッグを好演しています。そして、マシュー・マクファディンが演じるトムは、出世するためにローガンに取り入ろうと必死のまさに”上辺だけ”の男として、ドラマを盛り上げます。さらに、ジェームズ・クロムウェルが演じるユアンはここぞという場面で登場し、読めない展開をもたらします。
![海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』セーラ・スヌーク/マシュー・マクファディン](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2024/06/unext-mediaou1-glass600.png)
スケールの大きいビジネスのウラ側を覗くおもしろさと同時に、富と名声があるがゆえの歪な家族の物語を描いたドラマとなっています。シーズン2はこれ以上の波乱が待ち受けていると思うと期待が膨らみます。
『メディア王~華麗なる一族~ シーズン1』
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TEXT by Myson
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情報は2024年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
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