REVIEW
“忍び(忍者)”は日本を象徴する文化の1つであり、日本が主導で忍びにまつわるドラマを作るとなればクオリティを維持するハードルはより高くなります。本作はそんな期待に十分応えてくれます。まず冒頭からスピーディーでアクロバティックなアクションシーンがあり、アクションへの気合い、こだわりが伝わってきます。そして、忍びの姿をして戦うシーンがふんだんにある一方、私が特に気に入ったのは人混みの中で周囲に気づかれないよう戦うシーンです。現代社会に潜んで生きる忍びらしいアクションとなっていて、屋外で繰り広げられるダイナミックなアクションとは対照的に、コンパクトな動きだからこその忍びらしさを感じます。
“忍び(忍者)”は日本を象徴する文化の1つであり、日本が主導で忍びにまつわるドラマを作るとなればクオリティを維持するハードルはより高くなります。本作はそんな期待に十分応えてくれます。まず冒頭からスピーディーでアクロバティックなアクションシーンがあり、アクションへの気合い、こだわりが伝わってきます。そして、忍びの姿をして戦うシーンがふんだんにある一方、私が特に気に入ったのは人混みの中で周囲に気づかれないよう戦うシーンです。現代社会に潜んで生きる忍びらしいアクションとなっていて、屋外で繰り広げられるダイナミックなアクションとは対照的に、コンパクトな動きだからこその忍びらしさを感じます。
本作は主演を務めた賀来賢人が企画立案し、プロデューサーとしても参加しています。2020年12月にハリウッドのデイヴ・ボウル監督に声がかかり、コロナ禍に企画が進められた後、ボウル監督が来日して、日本で撮影されたとのことです。撮影現場では言葉が少し足りなくても直接意志の疎通をしたほうが良いと考え、早い段階で通訳はつけないと決めて取りかかったとのことです。そうして築き上げられたチームワークによって、日米の良さが絶妙に融合した作品となっていることは本作を観ればわかると思います。そして、“あの”立派で美しくドデーンと映る富士山はCGかと思っていましたが、本物だそうですよ(ドラマ公式資料より)!
そして『忍びの家』というタイトルにある“家”には、家族(family)、家系(family lineage)、家屋(house)といった複数の意味が感じられ、それぞれの要素が折り重なり、見応えのあるドラマになっています。ラストは気になる要素を残して終わったということは続きがあるということでしょうか。ぜひ、続編が作られることを期待します。映画のような作風でもあるので、ドラマファンのみならず、映画ファンにもオススメです。
『忍びの家 House of Ninjas』
2024年2月15日よりNetflixにて配信中
R-16+
公式サイト
TEXT by Myson