すごく話題になっていたのに観そびれたままで、遅ればせながらようやく観賞しました(苦笑)。何でもありの豪快さが観ていて気持ち良くて、熱狂的なファンを掴んだのも納得です。本作は2部作の前編にあたりますが、タイトルにある通り、“バーフバリ”という人物の物語で、王位継承の問題が起こり、王国から連れて逃がされた赤ん坊ジブドゥが成長し、自分のルーツに近づいていく様子が描かれています。「どんだけ怪力やねん!」っていうシーンが何度も出てきて、「こいつはただ者でない!」というニオイをぷんぷん放つのですが、伝説の王バーフバリ不在の時代に生きていた者達が、ジブドゥの姿を目撃して、「バーフバリ!」と復活を喜び、何度も声をあげるシーンがとても印象に残ります。これはまさに“インド人もビックリ”な表情(笑)。あと個人的にツボだったのが、ジブドゥが育てられた村から高い高い滝を登り切った先で見かけた女性に恋をし、戯れるシーン。女性が身体に撒いている布をクルクルと外していくシーンがありますが、日本の時代劇にある「あ〜れ〜」的なちょっとエッチなシーンと演出的には一緒で、「こういうノリって万国共通?」と笑えました。「あ〜れ〜」なシーンと言って通じるのって、昭和生まれの人だけだったりして(苦笑)。とにかく、浮かれた気分を表現するシーンの浮かれ具合が飛び抜けていてかなり楽しいのは間違いありません。
同時に、マッチョ要素がふんだんにあり、戦闘シーンがかなり激しいので、メリハリがかなり効いています。R-15+になっているのは、それくらい強烈なところは強烈だからでしょう。そんなこんなで138分もあっという間で、続きを早く観たいという気持ちにさせられます。
アクションシーンが痛々しい部分もあるので、アクションが苦手な人と観ると許容範囲に収まるかわかりませんが、アクションのスケールは壮大で、ラブストーリーあり、歌と踊りありの本当に華やかなインド映画なので、大半の人は楽しめると思います。どうせ観るなら、続編『バーフバリ2 王の凱旋』と合わせて一気に観ちゃうと良いでしょう。
R-15+なので15歳になってからしか観られませんが、インド映画デビューにもってこいの作品です。エンタテインメント性が抜群で、スピード感もあり、アクションもすごく迫力があるので、観ていて飽きません。「なんでやねん」とツッコミを入れたくなる、何でもありのノリも魅力の1つです。
『バーフバリ 伝説誕生』
2017年7月5日ブルーレイ、DVD発売&レンタル開始
R-15+
ツイン
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TEXT by Myson