REVIEW

バズ・ライトイヤー【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『バズ・ライトイヤー』

“トイ・ストーリー”シリーズで、アンディ少年のお気に入りのおもちゃとして登場する“バズ・ライトイヤー”は、実はアンディの大好きな映画の主人公だったという背景があり、本作はまさにその映画にあたります。これまでおもちゃとして見ていたバズが人間として登場する映画ってどんな風に見えるのだろうと思っている方もいるかもしれませんが、前述の設定からすると、意外に違和感なく観られます。そして、アンディが大好きになるくらいですから、バズはカッコ良くないといけないわけですが、本作のバズは過酷な任務に挑み、責任感と正義感が強く、しっかり憧れの対象となるようなキャラクターとして描かれています。でも、完璧なヒーローというわけではなく、最初は孤独に戦いながら、失敗を重ねてチームワークを学んでいく姿が描かれていて、そういった点で共感を呼ぶ面も持っています。
登場するキャラクターも個性的で、特に猫型ロボットのソックスがキュートです。全体的に思った以上に実写ノリのSFアクションという雰囲気なので、ソックスが癒やしと笑いを届けてくれる存在となっています。私は日本語吹き替え版で観ましたが、バズを演じた鈴木亮平、イジーを演じた今田美桜の声はピッタリと役にハマっています。オリジナル(字幕版)はクリス・エヴァンスがバズの声を演じているので、洋画ファンとしては字幕版にも魅力を感じます。
本作は“トイ・ストーリー”シリーズとして観るのも良し、真っ新な気持ちで観るのも良しの作品です。逆に本作から観て、“トイ・ストーリー”シリーズを観るとどう見えるのかも気になるところです。“トイ・ストーリー”シリーズを観たことがない方は、敢えてその順番で観ると、アンディ少年と同じ気持ちで観られるのではないでしょうか。いずれにしても、本作を観る前、観た後に“トイ・ストーリー”シリーズを再度振り返ると、一層楽しめそうです。

デート向き映画判定
映画『バズ・ライトイヤー』

老若男女楽しめる作品なので、どんなカップルのデートでも安心して観られます。“トイ・ストーリー”シリーズを知らなくても全く問題はなく、本作から観る方、“トイ・ストーリー”シリーズをよく知っている方が一緒に観ると、お互いにどんな印象を受けたのかで鑑賞後の会話が盛り上がりそうです。“トイ・ストーリー”シリーズを予習、復習したくなったら、その分デートの回数も増えて一石二鳥ですね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『バズ・ライトイヤー』

本作では、バズが自分の失敗、仲間の失敗とどう向き合うのかを描いており、ストーリーの重要な部分となっています。チームワークとは何ぞやということを考えるきっかけにできると思うので、ぜひお友達やチームメイトと一緒に観て欲しいです。また、キッズの皆さんは、“トイ・ストーリー”でバズ・ライトイヤーのおもちゃを大事にしているアンディ少年と同じような気持ちで本作を楽しむことができるのではないでしょうか。子ども心に本作を観た上で、改めて“トイ・ストーリー”シリーズを観てみると、“トイ・ストーリー”の世界も一層身近に感じられそうです。

映画『バズ・ライトイヤー』

『バズ・ライトイヤー』
2022年7月1日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

© 2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

Netflix映画『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』マイケル・ジョーダン 心が弾む!バスケットボール映画特集

バスケットボール人気が出てきているのを感じる昨今。…今回は、バスケットボールにちなんだ作品をズラリとご紹介します。

映画『デューン 砂の惑星PART2』ゼンデイヤ ゼンデイヤ【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月1日生まれ。アメリカ出身。

映画『チネチッタで会いましょう』ナンニ・モレッティ/マチュー・アマルリック チネチッタで会いましょう【レビュー】

タイトルに入っている“チネチッタ”とは…

Netflixドラマ『さよならのつづき』有村架純/坂口健太郎 ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き22】2024年11月後半「気になる映画とオススメ映画」

今回は、2024年11月後半に劇場公開される邦画、洋画、Netflixの最新ドラマについてしゃべっています。

映画『Back to Black エイミーのすべて』マリサ・アベラ Back to Black エイミーのすべて【レビュー】

類稀な才能を持つ歌姫エイミー・ワインハウスは、2011年7月、27歳の若さで逝去…

映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』川栄李奈さんインタビュー 『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』川栄李奈さんインタビュー

真面目な公務員と天才詐欺師チームが脱税王との一大バトルを繰り広げるクライムエンタテインメント『アン…

映画『ドリーム・シナリオ』ニコラス・ケイジ ドリーム・シナリオ【レビュー】

ニコラス・ケイジ主演、『ミッドサマー』のアリ・アスターとA24が製作、さらに監督と脚本は『シック・オブ・マイセルフ』のクリストファー・ボルグリと聞けば、観ないわけには…

映画『海の沈黙』菅野恵さんインタビュー 『海の沈黙』菅野恵さんインタビュー

今回は『海の沈黙』であざみ役を演じ、これまでも倉本聰作品に出演してきた菅野恵さんにお話を伺いました。本作で映画初出演を飾った感想や倉本聰作品の魅力について直撃!

映画『六人の嘘つきな大学生』浜辺美波/赤楚衛二/佐野勇斗/山下美月/倉悠貴/西垣匠 六人の嘘つきな大学生【レビュー】

大人になると、新卒の就活なんて、通過点に過ぎないし…

映画『トラップ』ジョシュ・ハートネット ジョシュ・ハートネット【ギャラリー/出演作一覧】

1978年7月21日生まれ。アメリカ、ミネソタ州出身。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『淪落の人』アンソニー・ウォン/クリセル・コンサンジ 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.2

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』ムロツヨシ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】個性部門

個性豊かな俳優が揃うなか、今回はどの俳優が上位にランクインしたのでしょうか?

映画『あまろっく』江口のりこ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】演技力部門

40代はベテラン揃いなので甲乙つけがたいなか、どんな結果になったのでしょうか。すでに発表済みの総合や雰囲気部門のランキングとぜひ比較しながらご覧ください。

REVIEW

  1. 映画『チネチッタで会いましょう』ナンニ・モレッティ/マチュー・アマルリック
  2. 映画『Back to Black エイミーのすべて』マリサ・アベラ
  3. 映画『ドリーム・シナリオ』ニコラス・ケイジ
  4. 映画『六人の嘘つきな大学生』浜辺美波/赤楚衛二/佐野勇斗/山下美月/倉悠貴/西垣匠
  5. 映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』ブレイク・ライブリー

PRESENT

  1. 映画『バグダッド・カフェ 4Kレストア』マリアンネ・ゼーゲブレヒト/CCH・パウンダー
  2. 映画『型破りな教室』エウヘニオ・デルベス
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP