1作目の『ハッピー・デス・デイ』では謎のままだったループの原因が明かされます。今作では、ホラーからSFへとトーンが変わっている点もユニークですが、そこまでガラリと変化しながら、二部作として観るおもしろさを感じさせる説得力があります。バカトークも冴えていて、特に1作目からサブキャラで出ているダニエルという女子が今作で飛躍的に活躍します。お笑い芸人かと思うほど、全力でバカキャラを演じきっていて、昔、吉本新喜劇で寬平ちゃんがやっていた“あの芸”に通じるシーンが特に見どころです!
主人公のツリーは1作目に引き続き、どんどん魅力的になっていき、ラブストーリーのキュンキュンもパワーアップ。1作目に引き続き、エモーショナルなストーリーになっていますが、1作目の布石があってこその、さらに深いテーマを扱っているのが素晴らしい!人生の選択の難しさ、本当の意味で幸せになるという意味を考えさせられる、すごくよくできた作品に仕上がっています。
1作目からラブストーリー要素が倍増していて、カップルで観るとよりキュンとさせられる結末になっています。またもやループにハマることになり、主人公のツリーが何度も死ぬシーンは健在ですが、良い意味でやけくそというか、割り切っていろいろな死に方を楽しんでいて(死んで生き返るとわかっているので)、観ている側も怖さは和らいで感じると思います。1作目から一層エモーショナルなストーリーになっているので、今作でも満足感は味わえるはず。カップルでぜひ観てください。
主人公のツリーが死でリセットするために、わざと自殺するシーンが何度も繰り返されるシーンが、かなりシュールです。ある意味ユーモラスに描かれてはいますが、キッズにどういう影響があるのか予測できない部分もあり、真似ができるようなことではありませんが、ある程度理解力がついてから観るべきだと思います。ストーリーとしては、深いメッセージが含まれているので、ティーンの皆さんはぜひ1作目と合わせて観てください。
『ハッピー・デス・デイ 2U』
2019年7月12日より全国公開
東宝東和
公式サイト
© Universal Pictures
TEXT by Myson