ハーレイ・クインといえば、やはりジョーカーとセットというイメージですが、だからこそ敢えてこういう設定が映えるという点で、今の時代を象徴しているように感じます。細かいところを気にし出すとキリがないくらいツッコミどころはありますが(笑)、ハーレイ・クインのノリと同じく、きっと細かいことは気にせずにノビノビと作ったんだなと思いながら観るほうが楽しめます。実際に「あれ?」と思うところは、他のキャラクターがツッコミを入れているセリフもありますので、ぜひご注目を。でもそんなノリだからって、舐めてはいけないのが、接近戦のアクションです。スピーディで細かい動きが印象的なアクションシーンが満載で、ハーレイ・クインのトレードマーク、ローラースケートを活かしたシーンも見どころです。そして、タイトルに“BIRDS OF PREY”とありますが、これはもともとDCコミックにあるシリーズ。本作は、その“BIRDS OF PREY”の一部のメンバーとハーレイ・クインを組ませて作られたストーリーとなっていて、ゴッサムシティにいる他のキャラクターも登場します。でもDCシリーズには詳しくないという人もご安心を。ガールズ・ムービーだけあって、ファッションも観ていて楽しいので、女子の皆さんはノリだけで観に行くのもアリですよ。
女子キャラがたくさん活躍するアクション映画で、男女問わず楽しめるでしょう。ハーレイ・クインはメチャメチャなことをやらかしますが、見た目にキツイシーンはあまりなく、どちらかというとユアン・マクレガーが演じるローマン・シオニスのやり口のほうがゾッとします。そのシーンだけちょっと目を塞ぎたくなる人が出る可能性がありますが、ベースとしては気楽に観られるアクションなので、カップルで観ても楽しいと思います。
事件に巻き込まれるキッズが登場して、ハーレイ・クインとともに活躍します。超能力を使えるキャラクターや、戦闘能力抜群のキャラクターなど、いろいろな強い女性が登場するので、特に女子にオススメの作品です。露骨には映りませんが、ちょっと怖いシーンもあるので、あまり小さいお子さんだと微妙ですが、小学校高学年以上なら充分ついていける内容です。ハーレイ・クインがカッコカワイイので真似したくなる人もいるかも知れませんが、真似するのはファッションだけにしましょうね(笑)。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
2020年3月20日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
TEXT by Myson
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