イーライ・ロスが製作を務め、『クワイエット・プレイス』の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズが監督、脚本を務めた本作が、怖くないわけがない!主人公達は見るからにヤバそうな郊外のお化け屋敷に入ったら最後、出口が見つからず訳もわからず、正体不明な人物に命を狙われることになります。舞台がお化け屋敷なので、ビックリさせる仕掛けがあって当然ですが、前半はそれがただのおもちゃの仕掛けなのか、殺人用の仕掛けなのかわからない点で余計にドキドキします。後半はヤバイ人達が続々登場し、そのマスクの下にギョエっとなったり、ギャーっと目と耳を塞ぎたくなる痛々しいシーンが満載(苦笑)。個人的に『クワイエット・プレイス』で一番ぞわっとしたのは釘のシーンでしたが、本作でも健在。スコット・ベックとブライアン・ウッズって釘好きですよね、きっと(笑)。
そして何が一番怖いかというと、命を襲われる理由も何もないこと。お化け屋敷のスタッフ達が、ただただ人を殺そうとしてくるのが一番不気味です。観ているだけでもかなり緊張するので、自分もこのお化け屋敷に入っているような感覚で良い意味でドッと疲れますが、最後はスカッとするので、途中でリタイアせずにゴールまで辿り着いてください!
吊り橋効果は抜群なので、ホラーへのチャレンジ精神があるカップルならぜひ一緒に観て盛り上がってください。ドストレートに痛々しいシーンが満載なので、ホラーを観慣れていない人はちょっと覚悟が必要かも知れませんが、『クワイエット・プレイス』が観られるなら、本作もいけるはずです。どんなポイントで怖いかも人それぞれなので、鑑賞後もたわいもない話で盛り上がれそうです。
PG-12なので12歳未満でも保護者がいれば観られないこともないですが、これをキッズが観てしまったら、今後実在のお化け屋敷には入れなくなる可能性はあるでしょう。中高生以上なら友達たくさんと連れだって観に行くのが楽しい作品だと思います。普段強がっている友達が本当はビビりだったり、大人しい友達がめっちゃ盛り上がってたり、ホラー鑑賞はお互いの意外な一面を発見するきっかけに出来るかも知れないですね。
『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
2020年6月12日より全国公開
PG-12
リージェンツ
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TEXT by Myson