前作を観た方は「あれ、なぜ2があるの?」と思われるかもしれませんね。私もその謎が解けるのかなと観始めたものの、しれっと蘇りました(笑)。魔女なので、そこはどうにでもできるということでしょう。なので、序盤で「あ、もうこのまま自由気ままにストーリーが展開するんだな」と理解して観進めてください(笑)。そうすると、程なくしてあのコミカルなノリが展開されます。前作から本作の間は約30年しかなく、前回300年の眠りから覚めた幅でいうと今回は狭いです。ただ、魔女三姉妹は1990年代でも1日しか過ごしていないことを考えると、そこから現代に来ればこの世界の大きな変化に驚くのも納得です。だから本作でも、時代を一気に飛ばして現代にきた魔女三姉妹のリアクションが笑えます。
魔女三姉妹を演じるベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミー自身、約30年の時を重ねてきたわけですが、魔女メイクをしているということもあって、ベット・ミドラー、キャシー・ナジミーに関しては特にそこまで時間の経過を感じません。また、3人とも前作のキャラクターを見事に再現していて、あのノリは健在です。
物語はとても単純で子ども向けではありますが、だからこそシンプルに可笑しくて、声を出して笑っちゃうシーンもありました。冒頭の回顧シーンやクライマックスはちょっとエモいところもあるので、そんなバージョンアップをした部分も楽しんでください。
カップルで観て気まずいところはなく、クスッと笑えるシーンもあるので、デートで観るのもありでしょう。本作から観てもOKですが、前作をおさらいしてから本作を観ると一層楽しめるので、おうちデートで一気に2作続けて観るのも良いですね。
魔女が主人公なので、ちょっとだけホラーっぽいシーンはありますが、キッズでも観られるちょうど良い演出となっています。現代のテクノロジーがストーリーに上手く活かされているシーンが複数あるので、アイテムが出てくる度に次の展開を予想しながら観ると一層楽しいですよ。
『ホーカスポーカス 2』
2022年9月30日よりディズニープラスにて配信中
公式サイト
© 2022 Disney
TEXT by Myson
ホーカスポーカス(1作目)
約30年前の映画ということで、魔女三姉妹を演じたベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーが皆若い!そして、子役時代のゾーラ・バーチもめちゃくちゃ可愛いです。物語の舞台も1990年代ということで、今から観ると懐かしい世界が広がって見えるのですが、300年の眠りから覚めた魔女三姉妹にとっては時代が進み過ぎて、急に未来にきちゃったという設定がストーリーに活きています。
ベット・ミドラーが出っ歯の特殊メイクをしていると様子からもわかる通り、コミカルなファンタジーとして楽しめます。古典的ギャグが満載で笑いどころがわかりやすく、万国共通で楽しめる内容という点も本作の魅力です。ティーネイジャー&キッズ vs. 魔女三姉妹という構図は、“ホーム・アローン”シリーズのノリと通じるところがあり、ちょっと間抜けな悪役が魅力的で、はちゃめちゃが楽しい作品となっています。
『ホーカスポーカス』
ディズニープラスにて配信中
公式サイト
TEXT by Myson