イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、 マ・ドンソクが揃ったディザスター・ムービーということで、これは見逃せないですよね。物語は、北朝鮮と中国の国境に位置する火山、白頭山(ペクトゥサン)が大噴火を起こし、朝鮮半島ごと破壊するほどの地震が起きるというもの。この破壊力が想像以上にすごくて、その後の政府の突飛な判断にも納得してしまうほど迫力があります。
大きな揺れが複数予測されるなか、研究者、軍人、スパイが地震を食い止めようと奔走する姿が描かれていくのですが、ここでスパイという存在が出てくるところがおもしろい!理由は伏せますが、徐々に揺れが大きくなるという緊張感のなか、人間同士の駆け引きにも緊張感があり、最初から最後までドキドキハラハラが止まりません。でも一方で状況的にはすごく緊張感があるのに、ユーモラスなシーンも豊富で、声を出して笑っちゃうようなところもしばしばです。特にハ・ジョンウが演じるチョ・インチャンが良い味を出していて、感動と笑いを届けてくれます。さらに随所で頭脳戦も観られて、困難を解決していく毎に爽快感が味わえます。
クライマックスは涙腺を刺激されるシーンもあり、とても充実した内容になっています。これが本当だったら国ごと全部消えますよ〜くらいのスケールで迫力も魅力の1つなので、ぜひ大きなスクリーンで観てください。
夫婦の微笑ましいやり取りが出てきたり、感動的な場面も出てきて、カップルで観てもムードが盛り上がる要素があります。「愛する人に無事に帰ってきて欲しい」「愛する人の元に帰りたい」という気持ちが盛り上がるので、遠距離恋愛中のカップルが観ても感情移入できるのではないでしょうか。ラストはジワッと涙が出る方もいると思うので、ハンカチやメイク直しを持参しましょう。
128分と上映時間がやや長く、地震のシーンがかなりの迫力なので、幼いキッズには向いていませんが、小学生中学年以上なら充分楽しめると思います。普段は爆発物処理などをしていて戦闘に慣れていないチームの面々が、過酷な任務中唯一残った自分達に託された思いと責任を胸に困難に立ち向かう姿はとても素敵です。そんなチームをまとめようとするリーダー、チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)の能力にもぜひ注目して観てください。
『白頭山大噴火』
2021年8月27日より全国公開
ツイン
公式サイト
© 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
TEXT by Myson