REVIEW

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』

ビアとマグレガーが結婚し、ピーターは以前宿敵だったマグレガーとも暮らすことになりますが、マグレガーは何か起こるとすぐにピーターの仕業だと決めつけて一方的にピーターを怒るばかり。そんななか、ビアがピーター達のことを書いた絵本が好評を得て、大きな出版社から続編のオファーが来たことで、一家は町に出かけます。そこでピーターはバーナバスという泥棒ウサギと出会い、ワルの道にひきづりこまれていきます。
イタズラが得意なピーターですが、家ではマグレガーに怒られないよう努力している姿が健気です。だからこそ、一方的に怒られて理不尽に感じるのは当然で、そんなピーターのやるせなさが物語にどう反映していくのかが鍵となっています。そして、ピーターのイタズラやバーナバス達のある作戦は人間顔負けのカラクリで、作戦が上手く遂行される様子は観ていて爽快で、ドタバタ喜劇として笑えます。見せ方もテンポが良くリズミカルで、動物達の可愛い姿も相まってとても癒されますよ。同時に、可愛いだけでは終わらないドラマチックな展開もあり、大人が観ても見応え充分です。私は何度か声を出して笑いたくなるようなシーンがありましたが、毒っ気のあるユーモアがクセになるんですよね。吉本新喜劇ばりのお約束的な展開も「あれやるぞ、やるぞ!」という感覚でワクワクして、個人的にも大好きな作品です。お子様はもちろん、ぜひ大人の皆さんも本作を観て笑って癒されてください。

デート向き映画判定
映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』ドーナル・グリーソン/ローズ・バーン

シリーズ2作目となる本作は、ビアとマグレガーが結婚するところから始まるので、2人の夫婦関係に共感したり参考にできることもあるでしょう。相手を応援しながらも心配したり口を出したりするのは夫婦だからこそ。そんな様子を客観視できるので、最近喧嘩が多いなと感じているカップルや、パートナーについてある心配をしながらも1人で悶々としている方は、2人で一緒に観て、普段素直に話せないことを話すきっかけにするのもありでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』

93分と上映時間もコンパクトでテンポも良く、展開も早いので小さなお子さんでも観やすいでしょう。楽しくて可愛いアクションも豊富で、観ていて飽きません。「1度盗めば動物が一生食べるモノに困らないってどういうこと〜?」など、動物目線の泥棒計画も新鮮です。笑えるシーンもたくさんあるので、家族揃って観るのも良し、お友達をたくさん誘って観るのも良いでしょう。

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』ドーナル・グリーソン/ローズ・バーン

『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
2021年6月25日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

劇場版『トリリオンゲーム』今田美桜 今田美桜【ギャラリー/出演作一覧】

1997年3月5日生まれ。福岡県出身。

中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』オリジナルQUOカード(500円分) 2名様プレゼント

中国ドラマ『このロマンスはフィクションだから』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

映画『ベイビーガール』ニコール・キッドマン/ハリス・ディキンソン ベイビーガール【レビュー】

シンプルに娯楽として楽しむ方、真面目に観る方、両方…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  2. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
  3. 映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ
  4. 映画『ベイビーガール』ニコール・キッドマン/ハリス・ディキンソン
  5. 映画『エミリア・ペレス』ゾーイ・サルダナ/カルラ・ソフィア・ガスコン

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP