REVIEW
本作は、ラッセル・クロウが『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(2014)以来、2度目の主演と監督を兼任した作品です。億万長者のジェイク(ラッセル・クロウ)は、疎遠だった幼なじみを自宅に招待し、大金を懸けたポーカーゲームを開催します。最初はジェイクと共に昔話に花を咲かせる友人達ですが、次第に冷や汗をかき始め、発熱と吐き気に襲われてしまいます。
ジェイクはタイトル通り、常にポーカー・フェイスを保っているので、友人達を集めた狙いが何なのかなかなか掴めません。そして、友人達はVIP待遇に最初は喜ぶものの、自分の身に危険が迫っていることを感じて困惑していきます。観ている側もジェイクに翻弄され、一体何が起こるのか終始ハラハラさせられます。そんななか、常にポーカー・フェイスを保つジェイクが、物語の後半でそのポーカー・フェイスを崩さざるを得ない事態に陥る展開も見どころです。
出演は、主演のラッセル・クロウをはじめ、リアム・ヘムズワース、RZA、エルサ・パタキーら豪華な面々が揃っています。少々余談ですが、リアム・ヘムズワースはクリス・ヘムズワースの弟、エルサ・パタキーはクリス・ヘムズワースの妻、そしてラッセル・クロウはクリス・ヘムズワースと共演経験ありということで、何か繋がりがあるのか気になるところです。上映時間が94分と比較的短めなのでで、サクッとサスペンスを楽しみたい方に特にオススメです。
デート向き映画判定
恋愛要素はないので、逆にどんなデートでも気兼ねなく観られるのではないでしょうか。上映時間の長さ的にもスケジュールに組み込みやすいと思います。鑑賞中は、主人公が何を考えているのか、展開を予想しながら観て、観終わってからそれぞれの考察を話し合うと会話が盛り上がりそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定
ポーカーゲームを行う場面がありますが、ポーカーのことがわからなくても問題なく物語についていけます。また、ジェイクには娘がいるので、皆さんの場合は彼女の視点で観られると思います。彼女もジェイクにある秘密を隠されており、それをきっかけにとんでもない事態に巻き込まれていくので、彼女の運命の行方にも注目です。
『ポーカー・フェイス/裏切りのカード』
2024年3月1日より全国公開
ナカチカピクチャーズ
公式サイト
© 2022 Poker Face Film Holdings Pty Ltd
TEXT by Shamy