REVIEW
本作は、カンヌ国際映画祭「批評家週間」部門でオープニング作品として選出された話題作です。監督は、“Party Girl(原題)”(共同監督)のマリー・アマシュケリが務めており、本作で長編単独監督デビューを飾っています。
6歳の少女クレオは父親と2人で暮らしています。父親が不在の時はいつもナニー(乳母)のグロリアがそばにいて、クレオは優しく楽しいグロリアを慕っています。しかし、ある日グロリアが故郷のアフリカへ帰ることになります。
物語は6歳のクレオの視点で進みます。彼女の視点を通すことで、子どもの繊細な心の揺れ動きを感じ取ることができます。一方、大人目線では発見もあれば、切なくなる場面もあります。特にクレオがグロリアの住むアフリカへ遊びに行く場面では、グロリアが子どもや孫と接する様子をクレオが見て、やきもちのような複雑な感情を抱く姿が印象に残ります。
主人公のクレオを演じたのは、撮影当時5歳半だったルイーズ・モーロワ=パンザニです。映画の公式資料によると、ルイーズが公園で遊んでいた姿が偶然スタッフの目に留まり、本作への出演が決まったそうです。そして、グロリア役を実際にナニーの経験を持つイルサ・モレノ・ゼーゴが演じています。
クレオの可愛さにはとにかく癒やされますし、グロリアとの絆には、血の繋がりを越えた愛を感じます。どんな方が観ても心に残るものがあり、最近疲れていて癒やしを求めている方には特にオススメの作品です。
デート向き映画判定
クレオとグロリアの深い愛の物語なので、デートで観るのもアリです。これを機にお互いの幼少期の話をするきっかけにもなりそうです。また、グロリアはクレオのナニーでありながら、時に親や友人のように接しています。そんな彼女の子どもとの接し方は、ぜひ参考にしてみてください。
キッズ&ティーン向き映画判定
皆さんはクレオに共感しながら観られるのではないでしょうか。もし自分がクレオの立場だったらどう感じるのか、想像してご覧ください。今は、クレオの父親やグロリアら大人の心情についてはピンと来ないかもしれませんが、大人になってから改めて観直すと新たな発見があると思います。
『クレオの夏休み』
2024年7月12日より全国公開
トランスフォーマー
公式サイト
© 2023 LILIES FILMS
TEXT by Shamy
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情報は2024年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。