REVIEW
2014年から2022年まで、集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた、野田サトルによる漫画「ゴールデンカムイ」が遂に実写化。全31巻、累計2,700万部(2024年1月時点)を突破する人気漫画なので、内容をご存知の方も多いと思いますが、どんなストーリーか全く知らずに観ると、余計に驚くポイントが複数あります。冒頭の主人公の“不死身”の戦いぶりから、かなりファンタジックなストーリーなのかと思いきや、北海道に実在する都市名が複数出てきたり、元新撰組の土方歳三まで登場する歴史的な要素も含まれていて、非現実と現実の融合がユニークです。
アクションシーンは最大の見どころで、対人だけではなく、大自然の中で動物を相手にするなど、バラエティに富んでいます。また、ふとした対話シーンから、突如刺激の強い描写が入ってきたり、緊張感が一気に高まるシーンがあります。特に鶴見中尉(玉木宏)のキャラクターが強烈で、何をしでかすかわからない怖さが物語を盛り上げます。他にもクセのあるキャラクターが多数登場し、財宝をめぐる戦いが繰り広げられます。心理戦も見ものなので、さまざまな視点で楽しめます。
デート向き映画判定
気まずくなるようなシーンはなく、デートで観るのもアリでしょう。ただ、刺激的な描写もあるので、映画鑑賞に慣れていないと、びっくりするかもしれません。その点は予め伝えた上で誘うほうが、相手も心構えができて良いでしょう。ストーリーが気に入ったら、2人で漫画喫茶で原作を読んでみるというデートコースはいかがでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定
豪華キャストが出演し、キャラクターもバラエティに富んでいて、アクションも見応えがあるので、2時間を越える上映時間もあっという間です。また、アシㇼパというアイヌの少女が大活躍し、ストーリーの中でもアイヌの文化が鍵となっています。本作を機にアイヌ文化について勉強してみると、知識も増えて一石二鳥です。
『ゴールデンカムイ』
2024年1月19日より全国公開
PG-12
東宝
公式サイト
©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2024年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。