REVIEW

グッバイ、ドン・グリーズ!【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

世界中で絶賛された『宇宙より遠い場所』を手掛けたいしづかあつこがMAD HOUSEとタッグを組み、劇場オリジナル作品初監督、脚本を務めた本作。声の出演には花江夏樹、梶裕貴、村瀬歩、花澤香菜といった人気声優が名前を連ね、主題歌はAlexandrosが担当しています。
東京から少し離れた田舎町に住むロウマとトトは周囲に馴染めず、2人で”ドン・グリーズ”を結成します。でもトトは高校から東京へ行き、2人は離れ離れ。それでも友情は変わらずにいました。そしてトトが地元に帰ってきた高校1年生の夏休み。”ドン・グリーズ”に新たに加わったドロップが、ある計画を持ちかけます。そこからある事件が勃発し、3人の冒険が始まるという物語です。前半は3人が予想以上に過酷な冒険を強いられる様子が描かれていて、3人の絆が深まる様子に共感を覚えます。でも、その冒険だけで終わらないのが本作の見どころ。実はもっと壮大なストーリーがクライマックスに隠されています。
それは観てのお楽しみということでここでは触れませんが、ここで一件落着かと思ってからが本番という感じです。冒頭からちょいちょい「??」と気になるシーンがいくつも出てくるのですが、その答えが最後に詰まっています。純粋に友達って良いなと思える素敵なストーリーで、主人公達と同世代のティーンが感情移入できるのはもちろん、大人も忘れていた感覚を思い出してジワジワと感動がこみ上げてくると思います。

デート向き映画判定
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

ちらっと恋愛要素も出てきますが淡い恋心といった感じで、メインは3人の少年の物語です。気まずいことは一切なく、とても爽やかなストーリーなので、初デートや友達以上恋人未満の2人でも観やすいと思います。本作を観ると自分の友達の話をしたくなると思うので、お互いをもっと知りたい、友達の話も聞いてみたいという方は本作をきっかけにするのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

皆さんにはドンピシャなストーリーで、等身大の気持ちで観られると思います。本作は男の子3人のストーリーですが、性別問わず共感できるでしょう。また、3人組ならではの関係性が描かれている点で、日常で似たような感覚で悩んでいる方には、客観視できる機会になるのではないでしょうか。普段仲良し3人組で過ごしていることが多いなら、その3人組で本作を観に行くと、自分達を”ドン・グリーズ”の中では誰になるかという話題でも盛り上がれそうです。

映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

『グッバイ、ドン・グリーズ!』
2022年2月18日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

©Goodbye,DonGlees Partners

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』記者会見:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督 自分の人生をしっかりと生きている方がベテラン『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督来日

『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』の公開を記念し、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督が緊急来日を果たし、記者会見が行われました。

【エンドレス・アカデミー】開校記念記者発表:下浦貴敬学院長、山口智子(スペシャルゲスト) 山口智子さんも応援!2025年4月開校【総合芸術学校エンドレス・アカデミー】下浦貴敬学院長&伊勢直弘講師インタビュー

“東京リベンジャーズ”や“ブルーロック”などを原作とした⼈気2.5次元舞台を数多く制作、プロデュースしてきた株式会社Office ENDLESSが、⻑年にわたる経験をもとに、独⾃メソッドによる教育の場として、【総合芸術学校エンドレス・アカデミー】を開校しました。この学校にはユニークなポイントが多数あります。そこで、下浦貴敬学院長と伊勢直弘講師に、学校設立のきっかけやカリキュラムへのこだわり、そのこだわりに繋がるお二人の経験について詳しくお聞きしました。 俳優の山口智子さんがスペシャルゲストとして駆けつけた開校記念記者発表の模様とともに、インタビュー内容をお届けします。

映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』レネー・ゼルウィガー ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今【レビュー】

前作を観終わった後、もうこれ以上話が続くとは思ってもみなかったけれど…

映画『終わりの鳥』ローラ・ペティクルー 終わりの鳥【レビュー】

この映画はスゴい!なんと独創的なんでしょう!…

映画『金子差入店』丸山隆平 『金子差入店』キャスト&スタッフ登壇!ジャパンプレミア 20名様ご招待

映画『金子差入店』キャスト&スタッフ登壇!ジャパンプレミア 20名様ご招待

映画『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』ズーイー・デシャネル ズーイー・デシャネル【ギャラリー/出演作一覧】

1980年1月17日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州生まれ。

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』レネー・ゼルウィガー
  2. 映画『終わりの鳥』ローラ・ペティクルー
  3. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  4. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  5. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬

PRESENT

  1. 映画『金子差入店』丸山隆平
  2. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  3. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード