ライアン・ゴズリングとクリス・エヴァンスが共演する本作は、マーク・グリーニーの人気小説「暗殺者グレイマン」を原作に、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が監督を務めています。ライアン・ゴズリングが演じるのは、連邦刑務所の受刑者でありながら、特別にCIAの工作活動を任された“グレイマン”こと、コート・ジェントリー。コートはある任務の際に、ある人物の黒い秘密を握ったことで、追われるハメになります。そこで登場するのが、クリス・エヴァンスが演じるロイド・ハンセン。ロイドは一般市民を巻き込むのも厭わず、汚いやり方でコートを追い詰めます。
コートもロイドも凄腕なので、アクションシーンは迫力満点。コートは、人数の上では圧倒的に劣勢に立たされますが、頭脳プレイも得意で何度も難を切り抜けます。その様子が観ていてとても爽快です。そして、ライアンもクリスも、マッチョなのは皆さんご存じですよね(笑)。ライアンはほぼジャージ姿なので、服を着ている間はそれほどマッチョに見えませんが、服を脱いだシーンで見える腕の太さにビックリします。ぜひその点もご注目ください(笑)。また、本作ではクリスが悪役を演じている点も見どころです。キャプテン・アメリカのイメージとは真逆のクレイジーな悪役が新鮮ですよ。同時にクリスの過去作を振り返ると、キャプテン・アメリカを演じる前はやんちゃな役のイメージもあったので、改めて役の幅が広いということもわかると思います。
映画全体としては、伏線かと思っていたら回収せずに終わった点もありましたが(苦笑)、スピード感あり、迫力あり、演技も良しで見応え充分です。難しいことを考えずに、アクションシーンでスカッとしてください。
ラブロマンスの要素はなく、シンプルに凄腕対決なので、逆にどんな関係のカップルでも観やすいと思います。ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、ビリー・ボブ・ソーントン、アナ・デ・アルマスと、キャストも豪華なので、映画好きカップルは特に盛り上がれるのではないでしょうか。ストーリーもわかりやすいので、感想に気を使うこともなさそうです。
ライアン・ゴズリングが演じるコートがめちゃくちゃ強いので、戦いぶりを観ていると爽快感が味わえます。頭脳プレイも見どころで、アクションシーンとのメリハリがあり、テンポも良いので、飽きずに観られるでしょう。ちょっと痛々しいシーンも出てくるので、小さいキッズには刺激が強いと思いますが、小学校高学年以上なら楽しめると思います。
『グレイマン』
2022年7月15日より全国公開、7月22日よりNetflixにて配信開始
公式サイト
TEXT by Myson