笑って、ウルッとして、笑って、ウルッとしての繰り返しで、最高の仕上がり!本作では、ロケット(ブラッドリー・クーパー)の謎多き過去が明かされる、とてもエモーショナルな内容となっています。同時に、ピーター・クイル(クリス・プラット)を始めとするメンバーは、ロケットのために奔走するなか、相変わらずのおバカなノリも健在で、シリアスなシーン、切ないシーンの中でも、ふいに笑いをぶっ込んできます(笑)。
一方、いつにも増してカッコ良いシーンもふんだんにあるのが見どころの1つ。本作では、ピーター・クイルはもちろん、グルート(声:ヴィン・ディーゼル)、ネビュラ(カレン・ギラン)、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、マンティス(ポム・クレメンティエフ)、クラグリン(ショーン・ガン)、コスモ(マリア・バカローヴァ)それぞれの見せ場が作られています。これだけの人数がいて、よくぞここまで上手くまとめたなと思います。そして、ポスターに写っているのでおわかりの通り、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)も登場します。どんな形で登場するのかは乞うご期待。
また、本作を観ると、ガーディアンズが”家族”ということを改めて感じるはずです。こんなにクセの強いメンバーばかりで、時には言うことを聞かない面々が集まるチームであるにもかかわらず、お互いに迷惑をかけながらも不思議とまとまっているんですよね。お互いを尊重する姿、絶対に見捨てない姿に感動します。心の居場所があるってこういうことだというのをすごく表したシリーズだと思います。
あと、ガーディアンズのメンバーだけでも豪華ですが、ウィル・ポールターやシルベスター・スタローンなど、脇を固める面々も魅力的です。個人的にはウィル・ポールターの登場にテンションが上がりました。演技派の彼が演じるアダム・ウォーロックが本作でどんな展開を巻き起こすのかにも注目してください。2時間半があっという間に感じるほど、隅から隅まで楽しませてくれる本作。ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
MCUは人気が高いので、映画をたまに観る方なら知っていると思います。ただ、誘いたい相手が全く知らないのであれば、テンションに差が出てしまいそうなので、デートで観るより同じマーベル好きと観るほうが良いと思います。相手が少なくとも”アベンジャーズ”シリーズだけでも観ているなら、あとは”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズ前2作だけおさらいをすれば、一緒に楽しめるのではないでしょうか。相手も気に入れば、他のMCU作品も順に一緒に観て、共通の趣味を持てるかもしれませんね。
本シリーズのノリは、キッズやティーンの皆さんにとっても親近感が湧くでしょう。笑えるシーンも豊富なので、誰と観ても楽しく観られます。ただ、皆さんの世代ではピンとこない映画ネタもあるので、観ていて気になったら、後で調べてみると良いですよ。本シリーズは音楽もキャラクターの1つといえるくらい重要です。この曲がいいなと思ったら、エンドロールを注視して、後で調べてみると音楽の知識も広まって一石二鳥です。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
2023年5月3日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
©Marvel Studios 2023
関連作:“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズ
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TEXT by Myson