REVIEW
主人公のク·ジョンテ(ピョン・ヨハン)は、不動産公認仲介士で、彼の何気ない日常を映し出しているシーンから始まったと思いきや、早い段階で「???」となり、次に決定的に「それあかんやん」という要素が出てきます。だから、その要素がどういう展開をもたらすのかが気になり、一気に物語に引き込まれます。けれど、ク·ジョンテの行動はあまりに常態化していて、彼自身の感覚もおかしくなっているので、こちらも一旦彼の異常な感覚で、他のキャラクター達を眺めることになるでしょう。
ク·ジョンテの常習的な行動がきっかけで、物語は展開していくわけですが、ネタバレを避けようとすると、これ以上はほぼ何も言えません(苦笑)。ただ言えるのは、ク·ジョンテが事件に巻き込まれる理由に思い当たる節がないところから、途中で一気にすべてが繋がるということです。その転換点でも、予想外の要素が出てきて、後半一気に伏線回収されていく爽快感があります。
そして、キャラクターそれぞれに対する印象も転換点からガラリと変わります。だから、観ているこちら側も観終わる頃には若干感覚がおかしくなってしまう可能性はなきにしもあらずです(苦笑)。でも、最後の最後に、とある人物のセリフで正常な感覚を取り戻せるでしょう。本作ではとあるキャラクターの意外な一面にアッと驚かされると同時に、こういう時代になったなと実感させられます。あなたはどの時点で真相を見抜けるか、トライしてみてください。
デート向き映画判定
見た目にギョッとするシーンもあれば、キャラクターの心情に立ってハラハラドキドキするシーンもあります。とはいえ、かなり異常な状況が描かれているので、自分達の日常とは切り離してスリルを味わえるでしょう。スリリングなシーンが大丈夫な方であれば、観終わった後に各々が推理した内容を話せて、会話のネタにもなるので、デートで観るのもアリだと思います。
キッズ&ティーン向き映画判定
推理ものが好きな人にはオススメです。上映時間は103分で、軽快さもありながら、事件が起きてからは緊張感が続くストーリーなので、自ずと最後まで集中できると思います。友達や家族と観ると、鑑賞後にあれこれ話せて一層楽しめるでしょう。ネット社会の裏側にはこういうこともあるのかなと勉強になる部分もあります。
『#彼女が死んだ』
2025年1月10日より全国順次公開
クロックワークス
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2024年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。