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川っぺりムコリッタ【レビュー】

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映画『川っぺりムコリッタ』松山ケンイチ/ムロツヨシ/満島ひかり/吉岡秀隆

『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督がオリジナル脚本で手掛けた本作。脚本に惚れ込んだ松山ケンイチを主演に迎え、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆らが個性的なキャラクターを演じています。さらに、江口のりこ、柄本佑、田中美佐子、緒形直人らも脇役として出演しており、それだけでも十分見応えがあると思います。
物語は、主人公の山田(松山ケンイチ)が働き口を見つけ、“ハイツムコリッタ”という古いアパートに引っ越してくるところから始まります。家族も生き甲斐もない孤独な山田は、ひっそりと暮らすことを望んでいます。しかし、引っ越し初日から隣人の島田(ムロツヨシ)が「お風呂を貸して欲しい」と、やってきます。その先は本編をご覧いただくとして、島田の無遠慮な行動に山田がたじたじになる姿はとても可笑しく、2人の関係の行方に注目です。さらに、アパートには他にもアクの強いキャラが登場するので、山田自身の心境がどう変化していくのかも見守って欲しいと思います。
そんな人間ドラマの一方で、もう1つ本作の重要なキーとなるのが、人間の死です。山田を含むアパートの住人達は、実は死と接点のある人物ばかりで、それぞれの死生観も感じられます。とはいえ、暗くなり過ぎず、優しく答えを導いてくれる作品なので、どんな人でも何か心に響くものがあると思います。山田を中心としたアパートの住人達の姿を観ていると、普段忘れかけていた小さな幸せにも気づくことができるので、自分の生活を振り返りながら観るのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『川っぺりムコリッタ』松山ケンイチ/ムロツヨシ

恋愛要素はないものの、人間対人間の大切な関係に気づける作品です。孤独であることを望む山田が、アパートの住人と出会うことでさまざまな化学反応が起こります。その様子からは恋愛においても参考になる点が見つかりそうです。また、長く付き合っていると見失いがちな小さな幸せの大切さも感じられるので、本作を通して改めて幸せの見つけ方を思い出してみてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『川っぺりムコリッタ』満島ひかり

皆さんにもまずは純粋な気持ちで観て欲しいと思います。山田と島田の関係からは、皆さんの友人関係にも通ずるものを感じられるのではないでしょうか。人と人が寄り添って生きていくことの必要性も感じられるので、自分の家族や友達をより大事にしたくなると思いますよ。

映画『川っぺりムコリッタ』松山ケンイチ/ムロツヨシ/満島ひかり/吉岡秀隆

『川っぺりムコリッタ』
2022年9月16日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

TEXT by Shamy

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