シリーズ第2弾となる本作もアクションシーンに迫力アリです。前作に引き続き接近戦が見どころでありつつ、本作では軍と軍との大がかりな戦いが見どころとなっています。信(山﨑賢人)は天下の大将軍になることを夢見ていますが、着実にその道を進んでいると思える展開が物語のあちらこちらに見えてきます。なので、本作では個の戦闘力が比較されるだけでなく、大局を見ながら大勢の人を動かすリーダー同士の頭脳戦が描かれていて、群像劇のおもしろさが一層増しています。
原作コミックを全く観たことがない立場で本作を観ると、改めてキャラクター達のビジュアル・インパクトに魅力を感じます。特に本作ではさまざまな将軍が登場し、どのキャラクターもクセが強いので、ミーハー心がうずきます。演じているのもベテラン俳優というところでその変身ぶりを観るのも一興です。個人的には前作から引き続き、やはり大沢たかおが演じる王騎に目が釘付けになってしまいます(笑)。あのしゃべり方も何ともいえず魅力的です。そして、本作から登場する羌瘣(清野菜名)も最高にカッコ良い!この役にアクションが得意な清野菜名をキャスティングしている点にも好感が持てます。
134分という長さでしたが、テンポ良く迫力満点に描かれているのであっという間です。邦画のスケールを超えた映像なので、ぜひ大きなスクリーンで観て欲しいです。続編も楽しみ!
豪快なアクションでエンタメ性が高く、ラブストーリーの要素がないからこそ、どんな人も誘いやすいと思います。冒頭に前作のおさらいがちらっとついているので本作から観ても良いですが、登場人物が多いので、2人で一緒におさらいをしておいたほうが同じ情報量で楽しめて、片方だけ置いてきぼりということもないでしょう。
カッコ良いキャラクターがたくさん登場し、キッズやティーンの皆さんに人気の俳優が勢ぞろいしているので、わざわざオススメする必要もなさそうですね。個人的に自分がまだ子どもだったら、本作を観た後は、確実に学校で羌瘣(清野菜名)の「トーンタンタン」を真似して友達と遊ぶだろうなと思います(笑)。
『キングダム2 遥かなる大地へ』
2022年7月15日より全国公開
東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公式サイト
©原泰久/集英社
©2022映画「キングダム」製作委員会
TEXT by Myson