シリーズ3作目となる本作では、スティーブン・ソダーバーグが再び監督を務めています。本作は、夢に敗れたマイク(チャニング・テイタム)がチャリティーパーティーでバーテンダーをするところから始まります。マイクはひょんなことから、パーティーの主催者であるマックス(サルマ・ハエック)にプライベートダンスを頼まれ、それがきっかけでロンドンへ。そこでマックスの無茶ぶりに付き合うことになります。
続きは映画で観ていただくとして、まず本作はダンスの意義を語るナレーションが印象的です。人間の歴史のなかでダンスがどんな役割を果たしてきたか、現代ではダンスはどんな役割を果たしているのか。それは、マイクとマックスの出会いを通じて語られていきます。また本作の物語はやや荒削りでありながら、性別、ステータス、財産、役割から解放され自分らしく生きることに称賛を贈っています。
そして、本シリーズの醍醐味は何といってもダンス。まずシリーズ1作目を彷彿とさせるステージがある点が嬉しいです。さらに、これまでにはなかったタイプのダンスシーンも見どころ。チャニング・テイタムの肉体美とパワフルなダンスも健在です。また、サルマ・ハエックが役を通じて放つパッションも最高。ユーモラスでチャーミングなキャラクターとなっています。
さて、マジック・マイクはラストダンスでどこへ到達するのか。ある意味、とてもリアルな結末に、皆さんも親近感が湧くのではないでしょうか。
セクシーダンスが満載なので、初デートではちょっと気恥ずかしいと感じるかもしれません。逆にもうちょっと2人のムードにセクシーさが欲しいと感じている方は、一緒に観ると良い刺激をもらえるのではないでしょうか。観終わった後は、プライベートな空間で本作のダンスを真似て一緒に踊ってみるのも楽しそうです。
キッズの皆さんが大人と一緒に観る場合、セクシーなダンスに気まずくなるとしたら大人のほうでしょう(笑)。アクロバティックなダンスや団体で魅せるショーはエンタテインメントとして見応えがあるので、年齢を問わず楽しめるとは思いつつ、根本的に大人向けの内容なので、せめて中学生くらいになってから観てはどうでしょうか。
『マジック・マイク ラストダンス』
2023年3月3日より全国公開
PG-12
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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TEXT by Myson