『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』などを手掛け、ディザスター・ムービーの巨匠として知られるローランド・エメリッヒ監督の作品ということで、本作でも迫力満点の映像を楽しめます。物語の舞台は2021年のアメリカ。月が謎の力により軌道から外れ、あと数週間で地球に激突するという衝撃の事実が発覚します。本作では、そんな緊急事態に立ち向かう人々とその家族の物語が描かれています。
1番の見どころは、NASAの副長官ジョー(ハル・ベリー)、あることが原因でNASAを離れた元宇宙飛行士ブライアン(パトリック・ウィルソン)、自称“天文学博士”K.C.(ジョン・ブラッドリー)の3人が地球の危機を救うために奔走する姿です。最初はバラバラの3人が、結託していく様子は、観ている側も応援したくなります。特に後半は、「どうなるの!?」という展開が多く、ハラハラの連続です。さらに、それぞれの家族の様子も描かれ、家族愛を感じられる場面もあるので、隅々まで注目してください。
メインキャストのハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリーの名演はもちろん、マイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマーらも印象に残る演技を披露しています。本作は展開を予想しながら観ても、「そうきたか!?」という場面があり、良い意味で期待を裏切られます。あまりに迫力のある映像だったので、欲を言えば劇場の大きなスクリーンで観たかったと感じます(苦笑)。でも、自宅でできる限り大きな画面で観て、家族や友達同士でワイワイしながら観ても十分楽しめると思います。
ロマンチックな展開はないものの、ハラハラする展開が多いのでジェットコースター効果を期待できそうです。また、主人公達の家族愛も感じられる作品なので、鑑賞後はこれを機にお互いの家族の話をするのもアリです。
月が地球に迫ってくるという細かい原理の部分はキッズには難しそうです。でも、あれこれ考えずに映像の迫力や物語に没頭して観るだけでも、作品のすごさは十分感じられると思います。ティーンの場合は、細かい点にも注目しつつ展開を予想しながら観ると、より楽しめるのではないでしょうか。本作を楽しめたら、ローランド・エメリッヒ監督の過去作を観てみるのもオススメです。
『ムーンフォール』
2022年7月29日よりAmazon Prime Videoにて配信中
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TEXT by Shamy
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