REVIEW

ニューイヤー・ブルース【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ニューイヤー・ブルース』キム・ガンウ/ユ・インナ/ユ・ヨンソク/イ・ヨニ/イ・ドンフィ/チェン・ドゥーリン/ヨム・ヘラン/チェ・スヨン/ユ・テオ/イェ・スジョン/イ・ジュンヒョク/チョ・ハンチョル/アン・セハ/ソン・サンウン

さまざまなカップルが新年を迎えるまでの1週間を描いた本作では、婚約中のカップルから、恋人でも友達でもない2人までいろいろな関係性が出てきます。一見順風満帆なキャラクターがどん底に落ちるような出来事を味わったり、逆にどん底だったキャラクターが希望を見出したり、それぞれにドラマチックな出来事が起こりますが、最後には何らかの糸口を見つけて終わる爽やかなストーリーとなっています。
おもしろいのは、最初ロマンチックなムードだった2人にはカップルとしては避けられない試練が出てくる一方、恋人でも友達でもない2人には何だか良い雰囲気が出てきたり、どんな関係性においても両面を描いているところです。なので終始ロマンチックかというとそうでもないところがありますが、そのリアルさが本作の魅力であるとも言えます。
物語の舞台は韓国だけでなく、海外も出てくるので、旅行気分も味わえます。今好きな人がいる方もそうでない方も共感できるキャラクターが見つかると思います。新しい年を楽しい気分で迎えたい方は観てみてください。

デート向き映画判定
映画『ニューイヤー・ブルース』

婚約中のカップルが観ると複雑な心境になる場面も出てきます。最後まで観てその不安を解消できる方がほとんどだとは思いますが、「自分達は劇中のカップルと同じようにいかない」とネガティブ思考になりがちな方は、悩み事が落ち着いてから観るほうが良いでしょう。一方できちんと相手と向き合いたいという方は敢えて一緒に観て、自分達が目を背けている問題を年内に解消するために話すきっかけにするのもアリかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ニューイヤー・ブルース』

キッズにはまだピンとこない部分もあると思いますが、ティーンの皆さんは年末に好きな人と過ごす機会も出てくるお年頃なので、親近感を持って観られるのではないでしょうか。それぞれのキャラクターが問題に直面した時にどんな風に乗り越えていくのか、そこにどんな人物が関わって化学反応を起こすのかにも注目してください。そうすると、1人でくよくよ悩むより、近くにいる誰かとコミュニケーションを取ることで解決の糸口を見つけられる可能性を感じられると思います。

映画『ニューイヤー・ブルース』キム・ガンウ/ユ・インナ/ユ・ヨンソク/イ・ヨニ/イ・ドンフィ/チェン・ドゥーリン/ヨム・ヘラン/チェ・スヨン/ユ・テオ/イェ・スジョン/イ・ジュンヒョク/チョ・ハンチョル/アン・セハ/ソン・サンウン

『ニューイヤー・ブルース』
2021年12月10日より全国順次公開
クロックワークス
公式サイト

© 2021 ACEMAKER MOVIEWORKS & SOO FILM All Rights Reserved.

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP