REVIEW

雄獅少年/ライオン少年【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『雄獅少年/ライオン少年』

本作は、現代の中国を舞台に獅子舞競技に魅せられた少年達の姿をCGアニメーションで描いた物語です。主人公のチュンは、両親が出稼ぎ労働者でなかなか会えないため、周囲から捨て猫とバカにされています。そんなチュンがあることをきっかけに獅子舞競技に興味を持ち、友達と一緒に悪戦苦闘しながら成長していきます。途中何度もくじけるシーンがありますが、そのたびにチュンが前を向く姿には心を打たれます。
本作に登場する獅子舞は、日本の獅子舞とはまた違った雰囲気があり、獅子頭の華やかな色遣いも特徴的です。また、獅子舞競技のシーンは舞の美しさはもちろん、激しい競争場面もあり、思わず手に汗を握ってしまいます。また、アニメーションならではのコミカルなシーンもたくさんあるので、老若男女問わず楽しめます。個人的には、競技中に師匠のチアンがある秘策を使うシーンが特にお気に入りです(笑)。
そして、日本語吹き替え版のキャストも豪華な面々が揃っています。主人公のチュンの声を花江夏樹が担当するほか、桜田ひより、山口勝平、落合福嗣、山寺宏一らが参加しています。チュンをはじめとした子ども達の姿からは勇気をもらえますし、彼らを温かく見守る大人達の姿も印象に残ります。中国文化や現代の社会問題も垣間見える作品なので、さまざまな角度からご覧ください。

デート向き映画判定
映画『雄獅少年/ライオン少年』

どんなデートでも気楽に観られると思います。獅子舞競技のシーンは、一緒にスポーツ観戦をしているような感覚で観られるので、ジェットコースター効果も期待できそうです。また、獅子舞をはじめとした中国文化にまつわるシーンも多くあるので、もし気に入ったら次回は中華街デートに誘うのもアリです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『雄獅少年/ライオン少年』

チュンと同世代の皆さんは、本作を等身大で観られるのではないでしょうか。チュンの姿を通して夢や目標を見つけることの素晴らしさや、そこに向かっていく努力の大切さも感じると思います。もしくじけそうになった時は、チュンの姿を思い出して、夢や目標に向かっていってください。

映画『雄獅少年/ライオン少年』

『雄獅少年/ライオン少年』
2023年5月26日より全国公開
ギャガ、泰閣映畫、面白映画、Open Culture Entertainment
公式サイト

©BEIJING SPLENDID CULTURE & ENTERTAINMENT CO.,LTD ©TIGER PICTURE ENTERTAINMENT LTD. All rights reserved.

TEXT by Shamy

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』記者会見:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督 自分の人生をしっかりと生きている方がベテラン『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督来日

『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』の公開を記念し、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督が緊急来日を果たし、記者会見が行われました。

【エンドレス・アカデミー】開校記念記者発表:下浦貴敬学院長、山口智子(スペシャルゲスト) 山口智子さんも応援!2025年4月開校【総合芸術学校エンドレス・アカデミー】下浦貴敬学院長&伊勢直弘講師インタビュー

“東京リベンジャーズ”や“ブルーロック”などを原作とした⼈気2.5次元舞台を数多く制作、プロデュースしてきた株式会社Office ENDLESSが、⻑年にわたる経験をもとに、独⾃メソッドによる教育の場として、【総合芸術学校エンドレス・アカデミー】を開校しました。この学校にはユニークなポイントが多数あります。そこで、下浦貴敬学院長と伊勢直弘講師に、学校設立のきっかけやカリキュラムへのこだわり、そのこだわりに繋がるお二人の経験について詳しくお聞きしました。 俳優の山口智子さんがスペシャルゲストとして駆けつけた開校記念記者発表の模様とともに、インタビュー内容をお届けします。

映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』レネー・ゼルウィガー ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今【レビュー】

前作を観終わった後、もうこれ以上話が続くとは思ってもみなかったけれど…

映画『終わりの鳥』ローラ・ペティクルー 終わりの鳥【レビュー】

この映画はスゴい!なんと独創的なんでしょう!…

映画『金子差入店』丸山隆平 『金子差入店』キャスト&スタッフ登壇!ジャパンプレミア 20名様ご招待

映画『金子差入店』キャスト&スタッフ登壇!ジャパンプレミア 20名様ご招待

映画『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』ズーイー・デシャネル ズーイー・デシャネル【ギャラリー/出演作一覧】

1980年1月17日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州生まれ。

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』レネー・ゼルウィガー
  2. 映画『終わりの鳥』ローラ・ペティクルー
  3. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  4. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  5. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬

PRESENT

  1. 映画『金子差入店』丸山隆平
  2. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  3. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード