REVIEW

流転の地球 -太陽系脱出計画-【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』ウー・ジン/アンディ・ラウ/リー・シュエチェン/シャー・イー/ニン・リー/ワン・ジー/シュ・ヤンマンツー

REVIEW

「えぇぇ!!そんなことできるんですか??」という規格外のスケール、ストーリーで描かれる本作は、「三体」でヒューゴー賞(最も歴史のあるSF・ファンタジー文学賞とされる)を受賞したリウ・ツーシンの同名短編小説を映画化した作品です。と、ここでさらに「こんなに壮大なスケールの物語でありながら、原作は短編小説なの!?」と驚いてしまいます。ちなみに原作者のリウ・ツーシンは本作で製作総指揮も務めています。
“そんなことあるんですか”ではなく、“そんなことできるんですか”と表現したのにもワケがあります。これまでもさまざまなSF映画で宇宙規模で起こる地球の危機が描かれてきました。それぞれの作品で“当然ながら”地球の危機を回避してきたわけですが、本作で繰り出される地球救済対策が飛び抜けてぶっ飛んでいるんです。どうしても、ちらっとリアリティを求めそうになる気持ちが沸き上がりつつ、ここまでぶっ飛んでいるともう気にしなくなりますね(笑)。ただ、ぶっ飛んでいる半面、リアルな映像と迫力によって現実味、臨場感を得られるからこそ、ハラハラドキドキを楽しめます。
そして、本作には今世界中で山積みにされた問題が一挙に描かれていて、複雑に絡み合っています。人間は科学技術を発展させ、さまざまな文明を開花させる度に、その開発によって生み出されるデメリットにも脅かされてきました。ただ、結局その技術を良いことに使うのも悪いことに使うのも人間次第というシンプルなテーマが、本作ではパワフルな表現で描かれています。
本作は既に世界興収約6億米ドル(映画公式サイトより)を叩き出し、シリーズ3作目まで製作が決まっているようです。このスケールはぜひ大きなスクリーンでご堪能ください。

デート向き映画判定

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』ウー・ジン

後半は恋愛どころではなくなる宇宙規模での問題解決がメインで描かれつつ、ラブロマンスの要素があり、何よりエンタテインメント性が抜群な超大作なのでデートで観るのもオススメです。3時間弱という長さなので、映画をメインメニューにしたデートのスケジュールを組むと良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』アンディ・ラウ

冒頭からワクワクさせられる、ものすごいエレベーターが登場したり、好奇心をくすぐられるシーンがあります。子どもキャラもキーパーソンとして登場するので、いろいろな視点で観られると思います。上映時間が3時間弱なので、集中力に自信がある人はトライしてみてはどうでしょうか。

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』ウー・ジン/アンディ・ラウ/リー・シュエチェン/シャー・イー/ニン・リー/ワン・ジー/シュ・ヤンマンツー

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』
2024年3月22日より全国公開
ツイン
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

COPY RIGHT©2023 G!FILM STUDIO [BEIJING] CO., LTD AND CHINA FILM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP