ホラースポットに詳しくなくても、富士の樹海は自ら命を絶つ人が多い場所として聞いたことがあるのではないでしょうか。だからこそ、リアリティが一層増して感じられて、自分では樹海に入ることがなさそうだからこそ、未知の領域にそういうストーリーがあってもおかしくないように感じてゾッとします。ホラーの要素としては心霊が登場するのはもちろん、呪われた人達の死に様もかなりインパクトのあるシーンとして描かれていて、同系の“村シリーズ”とされる『犬鳴村』よりも気持ち悪さやホラー感は強いと思います。あと、“指攻め”がスゴい(苦笑)。何のことを言っているのかは本編を観ていただければわかりますが、怖さよりも痛さが伝わってくるシーンも印象的です。世の中にはホラー映画が苦手な人が多そうなのに、こういう心霊スポット系は根強い人気があるので、友達を誘って観るのも良いのではないでしょうか。
富士の樹海が舞台なので、日本人にとっては馴染みがあり、アトラクション感覚でデートで観るのもアリだと思います。吊り橋効果も抜群なので、距離も縮まるのではないでしょうか。でも、ビジュアル的にはグロいシーンや痛々しいシーンがふんだんにあるので、ある程度ホラーに好奇心を持つ人、チャレンジ精神がある人を誘うほうが良さそうです。
幼い頃に観てしまうと、その後山登りに行きたくなくなるかもしれないので、ホラーへの免疫がついてから観るほうが良さそうです。でも富士の樹海についての都市伝説があるので、小学校高学年くらいならそういう話題にハマり出す人もいそうですよね。なんだかんだで友達と盛り上がれる話題作りにはなると思うので、どうせなら複数で観ることをオススメします。
『樹海村』
2021年2月5日より全国公開
東映
公式サイト
©2021 「樹海村」製作委員会
TEXT by Myson