REVIEW
ドニー・イェンが主演、監督、製作を務める本作は、公式サイトによると、金庸(きんよう)による長編武侠小説「天龍八部」を原作としています。本作のアクション監督は谷垣健治が務めていて、瞬発力、俊敏性が際立つ接近戦や、宙を舞い、建物が豪快に破壊されるアクションシーンが満載です。
物語の舞台は宋代の中国。ドニー・イェンは、丐幇(かいほう)の幇主・喬峯(きょうほう)という英雄を演じています。ただし、この喬峯は陰謀に巻き込まれ、英雄から一転して、恨みをかい命を狙われる身となってしまいます。そして、喬峯は陰謀の発端となった自分の出自と、陰謀の黒幕を突き止めるため旅に出かけます。よって、本作は壮大なアドベンチャー・アクションとなっています。
まず、長髪のドニー・イェンが新鮮(笑)。合わせて、見た目もかなり若く見えるので、俊敏なアクションも観ると、毎度思うことですがドニー・イェンが61歳(2024年1月現在)というのが本当に信じられません。さらに、正義を貫き、どんなに自分にとって不利でも恩に報いる喬峯というキャラクターがとてもカッコ良いので、これまた“イップ・マン”シリーズに続き、ドニー・イェンに惚れるシリーズとなりそうです(笑)。本当にアクションシーンが満載で見応え抜群。観るだけでこっちまで強くなった気にさせてくれる映画です。続きが作られるのかどうかは不明ですが、結末まで観ると続編の可能性をヒシヒシと感じ、こりゃ、絶対作るねと期待しています。
デート向き映画判定
これは恋愛関係なのか、どうだろうかという程度にほんのりと恋愛的な展開もありつつ、軸は陰謀に巻き込まれた1人の英雄の壮大なアドベンチャー・アクションなので、逆にどんな関係のカップルでも観やすいと思います。ドニー・イェンを知らずに本作を観て興味を持ったら、他の作品も一緒に観てみると、2人して“ドニー・イェン”ファンになっちゃうはず(笑)。
キッズ&ティーン向き映画判定
難しい人名がたくさん出てくるので、キッズには少しハードルがあるかもしれません。観ているとだんだん頭に入ってくるとはいえ、漢字や中国の人名に苦手意識がある方は、事前に公式サイトの相関図を見て、キャラクターの顔と名前を頭に入れておくと良いでしょう。
お世話になった人達のために、自ら自分を困難に追いやり、自分の力で問題を解決する主人公の喬峯(きょうほう)はいろいろな面でお手本になると思います。アクションシーンも存分にあるので、楽しみながら、学べる作品として、若い皆さんにもオススメします。
『シャクラ』
2024年1月5日より全国公開
ツイン
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2024年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。