本作は、作家でジャーナリストのアルビン・シュワルツの著書「スケアリーストーリーズ 怖い本」を原作に映画化。ギレルモ・デル・トロが原案、製作として参加しています。原作は子ども達の「怖いけど、覗いてみたい」という恐怖心の入り混じった好奇心によってベストセラーとなったようですが、そのノリをそのままに、劇中で主人公の子ども達は、ことごとくやっちゃダメなことをやっていき、“被害”に遭っていきます。そんなホラーの王道展開を見せるのが逆に心地良く(笑)、少年少女の目線で物語の世界に入り込んでいけます。そして、期待通りの気持ち悪いモンスターや描写がいろいろ出てきて、ウギャウギャしながら観るのに打って付けの作品となっています。ホラーを観慣れている人も、「ほらきた、それ」と思いながら楽しめるし、ホラー初心者の人は純粋に怖がりながら楽しめますよ。
怖さと気持ち悪さも種類がいろいろ出てくるので、お化け屋敷に2人で入る感覚で楽しめば、吊り橋効果も期待できるでしょう。痛そうなシーンも出てきますが、スプラッター・ムービーほどそれがメインではないので、ホラー初心者でも頑張れば許容範囲だと思います。
子ども達に大人気のベストセラーが原作です。小学校高学年くらいになると、怖い本にハマる子って、いつの時代もいますよね(笑)。それにつられて周りも興味を持つという流れがあると思いますが、そのノリで友達を誘って観に行くと、観終わった後に「あれがやばかった」「あれは怖くない」とか、怖がったり、強がったり、盛り上がれるのではないでしょうか。
『スケアリーストーリーズ 怖い本』
2020年2月28日より全国公開
クロックワークス
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TEXT by Myson