本作は、人気ウェブ漫画「見えなくても 聞こえなくても愛してる」を『私の頭の中の消しゴム』『サヨナライツカ』を手掛けたイ・ジェハンが監督を務め、実写映画化した作品です。漫画家として忙しい生活を送る真治(山下智久)は、ある日突然倒れてしまい、視覚障害を発症していることがわかります。突然の出来事にショックを受けた真治は、自暴自棄になり、ついにはベランダから飛び降りようとします。そこへ耳が聴こえない響(新木優子)が現れ、間一髪のところで真治は助けられます。
真治は漫画家として上手くいっていて、目が見えなくなれば仕事も日常生活もこれまで通りにはいかなくなるので、突然の変化をすぐに受け入れられない気持ちは共感できます。そして、そんな彼を献身的に支える響の姿にも胸を打たれますし、真治が惚れるのも納得です。それぞれ違う障がいを抱えながら、2人が心を通わせていく展開はとてもキュンとしますし、何より2人の純粋な恋模様を観ていると、誰かを愛することの素晴らしさを感じます。
山下智久と新木優子は、それぞれ障がいを持つ真治と響の恋愛模様を見事に演じています。特に新木優子の満面の笑みはとにかく可愛い!そして、2人の脇を固める高杉真宙、山本舞香、夏木マリ、深水元基らの活躍も見逃せません。個人的には高杉真宙が演じた社長の不器用さが愛らしくてツボでした(笑)。 ラブストーリー好きの方はもちろん、山あり谷ありの主人公達の恋愛はどんな人でも胸に響くものがあると思います。最近恋愛から遠のいている方も本作を観たら、きっと恋愛したくなりますよ。
まさにデートムービーです。真治と響がお互いを心から想い合う姿はとても素敵で、観ていて憧れます。ロマンチックなシーンも多いので、ムードも盛り上がるのではないでしょうか。また、真治が絶望の淵に立ち、それを優しくサポートする響の様子なども映し出されているので、思いやりを持つことの大切さも感じられると思います。
豪華キャストによるラブストーリーという時点で、気になる方も多いのではないでしょうか。真治が聴覚障がいを発症し、自暴自棄になってしまったり、それを支える響の姿は皆さんも共感できると思います。また、障がいの有無に関わらず、何か壁にぶつかったり、落ち込んでしまうことはどんな人にもあると思います。そういった時に自分ならどう向き合うのか、これを機に考えてみるのもアリです。
『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』
2023年6月9日よりAmazon Prime Videoにて配信中/7月7日よりディレクターズカット版劇場公開
公式サイト Amazonプライムビデオで観る
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TEXT by Shamy