謎解きものだということはタイトルからわかりますが、まさか○○○ものとは思っておらず、驚きました。でも“屍人”とついているので、そこがヒントになりますね。さらに斬新だと思ったのは、○○○が出てくるのに、○○○と戦うことが軸ではなく、あくまでミステリーに徹しているところです。人間だけではなく、○○○が絡まることで、ミステリーの謎も幅が広がり、そのトリックがユニークです。もちろん○○○も倒しますが、ギリギリのところで過激になりそうな描写を別の描写で置きかえているので、ホラーが苦手な人でも観られます。浜辺美波がこれまたコメディエンヌぶりを発揮していて、本作の世界観を象徴するキャラクターを好演しています。神木隆之介、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、中村倫也と、若手人気俳優がわんさか出てくるので、ゾンビが登場する映画をまだ観たことがない若い人達の入門編としても楽しめますよ。ネタバレを避けて、○○○としましたが、それは観てのお楽しみに。
「え〜、そういう話なの??」という驚きがあり、そういうジャンルが苦手な人にとってはドギマギしてしまうかも知れませんが、そのジャンルでお馴染みの描写はギリギリのところで映さずに、別の表現になっているので、観てみると大丈夫だっと思えるはずです。ちょうど良い具合にハラハラドキドキするので、つりばし効果もあるでしょう。特に若いカップルにオススメです。
小学校低学年くらいまではまだこういうジャンルは怖いと思いますが、小学校高学年くらいになると、興味が湧いてくる人もいますよね。そういう人にはうってつけの作品だと思います。謎解きは観終わったあともいろいろ話せて楽しいので、友達同士で観ても、親子で観ても良いと思います。
『屍人荘の殺人』
2019年12月13日より全国公開
東宝
公式サイト
TEXT by Myson
©2019「屍人荘の殺人」製作委員会