REVIEW

STEP OUT にーにーのニライカナイ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』仲間由紀恵/Soul

REVIEW

“TRICK”シリーズや舞台“テンペスト”の仲間由紀恵と堤幸彦監督が10年ぶりにタッグを組んだ本作は、仲間由紀恵の故郷である沖縄を舞台に、ダンサーを目指す少年の挑戦と成長、そして家族の絆が描かれたヒューマンドラマとなっています。
母親の朱音(仲間由紀恵)と、妹の舞(又吉伶音)と3人で暮らす踊(Soul)は、ダンススクールで出会ったリサ(伊波れいり)に憧れ、ダンスを習い始めます。踊は少しずつダンスの才能を開花させていきますが、あることをきっかけに自分にとっての“ニライカナイ(=理想郷)”について考えます。
踊がダンサーを目指し、不器用ながらも努力する姿からは勇気がもらえます。そして、踊が家族や周囲の人々と関わるなかで、人として成長していく姿も見どころです。個人的にはシーサー職人のおじいちゃんの言葉や、影ながら踊を優しく支える様子がとても印象に残っています。
また、本作には、母親役の仲間由紀恵、踊役のSoulをはじめ、沖縄出身のキャストが多く出演し、オール沖縄ロケで撮影されているので、現地の雰囲気や方言などがよりリアルに感じられます。踊が海辺でダンスの練習をするシーンや、何気ない街角や自宅の様子など、沖縄らしさがたくさん詰まっているので、沖縄に行きたくなる方も多いのではないでしょうか。自分の将来や幸せといった大きなテーマが描かれた作品なので、これを機に自分の幸せについて考えてみてはいかがでしょう。

デート向き映画判定

映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』Soul/伊波れいり

恋愛要素はなく、気まずくなるシーンもないのでデートで観るのもアリです。踊が夢に向かって努力をする姿は応援したくなりますし、彼を支える大人達の温かい眼差しはどんな方の胸にも刺さるものがあると思います。沖縄の魅力が詰まった作品なので、鑑賞後は沖縄トークでも盛り上がることもできそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』Soul/又吉伶音

踊は皆さんと同世代なので、彼の悩みや葛藤に共感しながら観られます。踊はダンスの才能があり、頑張る一方で、家族のことや自分の将来について悩みます。もし同じような立場であれば背中を押してもらえると思いますし、今後悩んだ時に改めて本作を観るのもオススメです。

映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』仲間由紀恵/Soul

『STEP OUT にーにーのニライカナイ』
2025年3月7日沖縄県先行公開、3月14日より全国公開
ギャガ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©「STEP OUT」製作委員会

TEXT by Shamy

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』仲間由紀恵/Soul STEP OUT にーにーのニライカナイ【レビュー】

“TRICK”シリーズや舞台“テンペスト”の仲間由紀恵と堤幸彦監督が10年ぶりにタッグを組んだ本作は…

映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー ロングレッグス【レビュー】

ニコラス・ケイジがプロデューサー兼連続殺人犯を演じている本作は…

映画『白雪姫』スペシャル歌唱イベント:レイチェル・ゼグラー、吉柳咲良(日本語吹き替え版キャスト) 一生に一度しかないのではないかという想いで大事にしてきた作品です『白雪姫』レイチェル・ゼグラー来日

映画『白雪姫』で白雪姫役を演じたレイチェル・ゼグラーが初来日を果たし、日本語吹き替え版で白雪姫の声を担当した吉柳咲良と共にイベントに登壇しました。

映画『ケナは韓国が嫌いで』コ・アソン ケナは韓国が嫌いで【レビュー】

自分の現状に違和感を持っていても、打破しようと行動を起こすのは…

映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン 『ミッキー17』ポン・ジュノ監督登壇!ジャパンプレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『ミッキー17』ポン・ジュノ監督登壇!ジャパンプレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『35年目のラブレター』笑福亭鶴瓶/原田知世 35年目のラブレター【レビュー】

戦時中に生まれ、家庭の事情から小学校を卒業できないまま大人になった主人公と、彼を支えた妻の物語を描いた本作は、実在する西畑保氏…

映画『敵』長塚京三 長塚京三【ギャラリー/出演作一覧】

1945年7月6日生まれ。東京都生まれ。

映画『デビルズ・ゲーム』チャン・ドンユン/オ・デファン ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き29】2025年3月前半「気になる映画とオススメ映画」

今回は、第97回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞した『ANORA アノーラ』の話題からスタート。その他、ソダーバーグ監督のホラー、ニコラス・ケイジ最新作など、さまざまな作品を取り上げました。

映画『Playground/校庭』マヤ・ヴァンダービーク/ガンター・デュレ Playground/校庭【レビュー】

子ども達はいつも戦っていて、大人の世界とは異なる過酷な毎日を過ごしている…

映画『ワンダー 君は太陽』ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ 学びが詰まった映画『ワンダー 君は太陽』【映画でSEL】

前記事で、商業映画とSEL(社会性と情動の学習)は相性がバッチリだと書きました。今回はこれぞ学べる映画と感じた作品を取り上げます。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ 映画好きが選ぶマーベル映画ランキング

2025年もマーベルシリーズ最新作が公開されます。そこでこれまでのマーベルシリーズも合わせて盛り上げたいということで、ランキングを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ワンダー 君は太陽』ジュリア・ロバーツ/ジェイコブ・トレンブレイ
  2. 【映画でSEL】複数子ども手を繋ぐ後ろ姿
  3. 映画『インサイド・ヘッド2』

REVIEW

  1. 映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』仲間由紀恵/Soul
  2. 映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー
  3. 映画『ケナは韓国が嫌いで』コ・アソン
  4. 映画『35年目のラブレター』笑福亭鶴瓶/原田知世
  5. 映画『Playground/校庭』マヤ・ヴァンダービーク/ガンター・デュレ

PRESENT

  1. 映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン
  2. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
  3. 「第6回大島渚賞」
PAGE TOP