REVIEW

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』岡田准一/木村文乃/平手友梨奈/安藤政信/黒瀬純/好井まさお/橋本マナミ/宮川大輔/山本美月/佐藤二朗/井之脇海/安田顕/佐藤浩市/堤真一

人気シリーズ第2弾となる本作は、高度なアクションシーンとコミカルなシーンはそのままに、世界観がよりダークになっていて見応えが増しています。アクションシーンについては前作のクオリティにも驚かされましたが、今作ではさらにスケールアップしています。日々訓練しているスタントマンでも難しそうなシーンが豊富なのに、公式サイトによると、岡田准一はほぼ自身でアクションシーンをこなしているそうですね。怪我とかしないのかなと心配になるくらい激しいアクションが満載ですが、これをこなせる身体能力があるとはスゴいなと改めて感じます。最近は“るろうに剣心”シリーズや本シリーズなど、高度なアクションを取り入れた作品が増えてきた印象がありますが、邦画アクションもここまできたかと思えて嬉しいです。コメディの部分は主に宮川大輔が演じるジャッカル富岡が担っており、今作での劇中劇も「なんでやねん!」とツッコみたくなるおもしろさで、緊張感が増す展開の中でホッとできる時間を提供してくれています。
そして、今作は悪役も灰汁が強くて魅力的です。堤真一の怪演ぶりが凄まじく、彼が演じる悪役は本当に気持ち悪いです(笑)。さらに平手友梨奈が演じるヒナコや安藤政信が演じる鈴木といったキャラクターが多面的に描かれていて、物語を一層ドラマチックにしています。前作との繋がりはそれほどないので、今作から観ても大丈夫です。豪快なアクションでスカッとできるので、ストレス発散できますよ。

デート向き映画判定
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』木村文乃/安藤政信

手に汗握る展開でスピード感があるので131分もあっという間です。きっと映画に集中してしまって、隣にいる相手を意識している暇はないかもしれませんが、初デートならそれくらいのほうが変にお互い緊張しなくて良いかもしれませんね。殺し屋休業中の男の話とはいえ、回想シーンでは殺しのシーンが出てきて、少々過激ではあります。これまで観たアクション映画を聞いてみるなどして、どれくらいのアクションなら許容範囲か、探っておくと良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』平手友梨奈/安藤政信/堤真一

カッコ良いアクションシーンが豊富で、笑えるシーンもあるので、若い皆さんでも楽しめると思います。ただ一部刺激の強いシーンもあるので、内容的にはせめて中学生以上になってから観るほうが良いのではないでしょうか。ティーンの皆さんは平手友梨奈が演じるヒナコの目線で観る方が多いと思います。若者を食い物にする善人の仮面を被った悪人も登場するので、世の中にはこういう人もいると学べる部分も少しあるかもしれません。

映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』岡田准一/木村文乃/平手友梨奈/安藤政信/黒瀬純/好井まさお/橋本マナミ/宮川大輔/山本美月/佐藤二朗/井之脇海/安田顕/佐藤浩市/堤真一

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
2021年6月18日より全国公開
松竹
公式サイト

© 2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

劇場版『トリリオンゲーム』今田美桜 今田美桜【ギャラリー/出演作一覧】

1997年3月5日生まれ。福岡県出身。

中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』オリジナルQUOカード(500円分) 2名様プレゼント

中国ドラマ『このロマンスはフィクションだから』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

映画『ベイビーガール』ニコール・キッドマン/ハリス・ディキンソン ベイビーガール【レビュー】

シンプルに娯楽として楽しむ方、真面目に観る方、両方…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  2. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
  3. 映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ
  4. 映画『ベイビーガール』ニコール・キッドマン/ハリス・ディキンソン
  5. 映画『エミリア・ペレス』ゾーイ・サルダナ/カルラ・ソフィア・ガスコン

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP